ソフトバンク・和田 福岡県の学校に自著本寄贈「将来の目標や、上に行けるきっかけに」

[ 2020年7月28日 05:30 ]

福岡県内の中学・高校に寄贈した本を手にする小川県知事(左)と和田(撮影・中村達也)
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 ソフトバンク・和田毅投手(39)が27日、2月に発売された自著「だから僕は練習する―天才に近づくための挑戦―」(ダイヤモンド社)を福岡県の中学、高校に寄贈した。ペイペイドームで贈呈式が行われ、福岡県の小川洋知事(71)らも出席。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、夏休みを迎える学生たちにエールを送った。

 今だからこそ、ベテランが動いた。和田は、小川知事と対面し「中学生、高校生に夏休みの間に何かに役立てるものを見つけていただけたらと思っています」と思いを込めた。

 福岡県内の新型コロナウイルス感染者は26日に過去最多の90人を記録。警戒を強めなければならない状況にある。

 そんな中、小川知事は本を受け取り感謝の言葉を述べると、続けた。「自分から進んでアドバイスはしない。無理に押しつけたりしない。相手の実績を尊重する。そういう考えが示されている。野球だけではなくて社会に通じる重要なメッセージだと思います」と「和田の教え」に感銘を受けた様子。本は県内の中学、高校に1冊ずつ寄贈される。

 和田自身、プロ入り後はライバルに勝つために、地道なトレーニングや走り込みを重ね、39歳になった今季も先発ローテーションの一角としてチームを支えている。小川知事は「トップアスリートの姿は後に続く人たちにとって勇気や希望を与える」と、学生たちに和田の生きざまを学ぶ重要性を説いた。

 「本を読んで何かを感じてもらって将来の目標や、上に行けるきっかけにしてくれたらなと思います」と和田。次回登板予定は、29日の西武戦。子供たちを勇気づける快投を見せるつもりだ。

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