市和歌山エース岩本が3回無失点締め!「エグかった」次戦・智弁和歌山戦へ弾み

[ 2020年7月28日 15:28 ]

2020夏 高校野球和歌山大会2回戦   市和歌山3―1笠田 ( 2020年7月28日    紀三井寺 )

<和歌山大会 市和歌山・笠田> 7回、3番手で登板し3回無失点の好投を見せた市和歌山・岩本 (撮影・後藤 大輝)
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 エースが相手の反撃機運を完全に断ち切った。市和歌山の左腕・岩本真之介投手(3年)が3―1の7回から3番手として登板。1安打無失点の内容に「無観客ですし、普段の練習試合とあまり変わらない気持ちで行きました」と笑顔だった。

 7回先頭に内野安打を許したが、以降は付け入るスキを与えなかった。7月に入ってから直球は最速141キロをマーク。「直球で押していけるスタイルに変わってきている」と身につけた武器を最大限に生かして、5個の三振を奪った。

 自宅は和歌山県内だが、通学に1時間程度かかる場所のため、1年秋から下宿での1人暮らしを始めた。新型コロナウイルス感染拡大による部活動停止中も自宅には戻らず、個人練習を継続。それが思わぬ副産物をもたらした。「時間があるので。鳥の照り焼きとか作りました」。もともと朝、夕は基本的に自炊でハンバーグや丼物など、得意料理は多かった。そのうえで難易度の高いレパートリーにも挑戦し、習得。野球の実力に加え、料理の腕前にも磨きをかけてきた。

 次戦は同県内で最大のライバル・智弁和歌山と3回戦を戦う。直前の試合で最速150キロをマークした小林樹斗投手(3年)に「見ていました。エグかったです」と舌を巻く一方で、ライバルかと問われると、表情を引き締め「そうです」と即答した。「僕はしっかり取るところでアウトを取り、打線は樹斗をどう攻略するか」。頂点を狙う上で避けられない相手を、チーム一丸で倒しに行く。

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2020年7月28日のニュース