都高島・橋本 恐怖乗り越え3安打!中3時に頭部死球で半身不随…奇跡的に回復

[ 2020年7月28日 05:30 ]

東東京大会1回戦   都高島7―1都青山 ( 2020年7月27日    都営駒沢 )

高校野球・東東京・3安打の活躍を見せた都高島の橋本
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 恐怖を乗り越え、野球ができる喜びに浸った。「5番・一塁」で出場した都高島の橋本昇汰(3年)は中3時に頭部死球で脳振とうを起こし、原因不明の左半身不随に。一時は歩くことも困難だったが奇跡的に回復し、中3以来となる公式戦の打席に立った。

 「一打席一打席、いつも最後と思って悔いなくフルスイングしよう」。2回の第1打席でいきなり中前打。「ちょっと打ち損じた」と苦笑いしたが、5回にも先頭で同点の口火を切る中前打を放つ。6回にも右前に運び、3安打で逆転勝利に貢献した。母・恵さん(47)は「この場にみんなと立っている姿を見られて本当に幸せ」と感無量の面持ち。橋本は「東東京と東西対抗で優勝する」と目を輝かせ、力強く話した。(松井 いつき)

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2020年7月28日のニュース