阪神・近本 復活の兆し 26日中日戦で4安打「ちょっとずつ体も動くようになってきた」

[ 2020年7月28日 05:30 ]

阪神の近本
Photo By スポニチ

 挽回へ再発進だ! レギュラー奪回へ、阪神の近本が復活を誓った。開幕から打撃は低空飛行を続けていたが、26日の中日戦で4安打して上昇の兆しは確実に見せている。

 「(これから)乗っていけるかどうかはわからないですね。ビジター、ビジターで続くんで、練習時間も確保できないとか。しっかり自分の中でイメージしながら(やる)」

 まだ確信までは至っていないが、この男が打てば得点力はまちがいなく上がる。6試合ぶりの先発出場で、昨年8月4日の広島戦以来となる1試合4安打を放てばチームは9得点。自身も2打点をたたき出すなど出塁だけではなく、走者を還す役割も担った。

 「いろんなコーチにいろいろ教えていただいて。ちょっとずつ体も動くようになってきた」

 復調を探る変化も口にしていた。まだ打率・224はセ・リーグの打撃成績の最下位にいるとはいえ、1日で一気に3分も上げた。4日の広島戦以来となる2度目の猛打賞で7月の月間打率・288は、6月の・128からは大幅に良化。何より盗塁9はリーグトップで、出塁すれば大きな武器であることに変わりはない。

 プロ1年目の昨季はシーズン159安打を記録してセ・リーグの新人安打記録を更新した。今季ここまでは苦戦しているが、それでも本来の姿へと着実に前進している。矢野監督からも打線のキーマンに位置づけられる存在。やはり、この切り込み隊長の出塁なくして、チームの浮上もない。(山本 浩之)

続きを表示

2020年7月28日のニュース