広島・森下 みんなで大瀬良の穴埋めるぞ「自分がしっかり…という思いで皆さんやっている」

[ 2020年7月28日 05:30 ]

ゴムチューブを使ってトレーニングする森下
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 広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)は、大瀬良大地投手(29)の不在を受けて、自らが先発陣の危機を救う決意を示した。27日は、マツダスタジアムの屋内練習場で行われた投手練習に参加。5位に沈むチーム浮上のカギを握る。

 先発陣の危機を救おうと、新人が奮い立っている。大瀬良がコンディション不良で25日に登録抹消。森下は、開幕投手の不在によって膨らむ自らの役割を思った。

 「みんなでしっかりとカバーをしていければいい。誰かがとかではなくて、自分がしっかり…という思いで皆さんやっていると思う。自分もしっかりとした気持ちを持ってやりたいなと思います」

 森下自身もコンディション不良で、10日から13日間の登録抹消を経験した。その間に、K・ジョンソンが再調整で2軍行き。床田、遠藤も本調子とは言えない苦しい先発事情の中、大瀬良に負担をかけた恩がある。沢崎投手コーチも「やっぱり、それなりの球を投げてくれているのでね。期待はもちろんある」と、森下への期待を隠さなかった。

 現状、先発の結果が勝敗を大きく左右している。今季、クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以下)を達成した12試合は、9勝2敗1分けと大きく勝ち越している。森下は、登板した4試合中3試合で達成。「(QSを)あまり考えているわけではないけど、やっぱり勝つということを意識しているので、そこは一番大事になってくる」。同投手コーチも「中継ぎ(の失敗)が目立つ部分があるかもしれないけど、先発も初回に失点したり…。最少失点で一つでも長いイニングで、中継ぎの負担軽減を含めた頑張りを期待している」と、大瀬良不在の先発陣がチーム浮上のカギと見る。

 この日は、マツダスタジアムの屋内練習場で行われた投手練習で汗を流した。次回登板は、中6日での30日中日戦(マツダ)か、31日巨人戦(東京D)が見込まれる。「(前回2失点した)初回は流れが動くので、そこを大事にしたい」。チームは、借金5を抱えて5位に沈む。逆襲の中心に、新人がいても驚かない。 (河合 洋介)

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2020年7月28日のニュース