桜井、公立伝統校対決に大勝 「眼鏡捕手」鈴木は古田敦也氏を意識

[ 2020年7月28日 13:50 ]

令和2年度奈良県高等学校夏季野球大会 3回戦   桜井9―1高田 ( 2020年7月28日    佐藤薬品スタジアム )

<高田・桜井>桜井の眼鏡をつけた捕手で主将の鈴木祥
Photo By スポニチ

 桜井が公立伝統校対決をコールドで制した。初回から打線が機能し幸先よく2点を先制すると、5回に3点、6回に1点、さらに7回にも3点を追加して突き放した。投げてはエース・中垣和紗投手(3年)が6回1/3を投げ、1失点10奪三振の好投。「初回に2点をもらい落ち着いてやれた。2回に1失点した際も、そのあと踏ん張れたのが大きかった」と振り返った。

 主将の鈴木祥平捕手(3年)は元ヤクルトの古田敦也氏(54)をほうふつさせる「眼鏡捕手」。視力は0・3で日常生活に支障はないものの、プレー中は不都合を感じ中学時代から眼鏡を愛用している。その中学時代に恩師のすすめで著書を読んでから、古田氏を尊敬しており、意識もしてきた。

 「眼鏡は邪魔にならない。眼鏡の捕手って珍しいから、古田さんみたいに、ちょっとイメージ作りみたいな面もあります」と笑う。投手の様子を細かく観察し、時にはピンチ以外でもマウンドへ駆け寄って声をかけるのは名捕手を意識するからこそ。1打点も稼ぎ、攻守の両面でチームを支えた。

 次は30日に智弁学園と対戦する。昨年の秋季奈良大会では0―11でコールド負け。「智弁の選手たちは、僕が落とした防具を全員笑顔で拾ってくれた。余裕があり、状況に応じた対応ができるチーム。夏にまた対決できるのは何かの縁。感謝してプレーしたい」と強豪との対戦を心待ちにした。強豪相手にも「桜井の野球」で正面からぶつかっていく。

続きを表示

2020年7月28日のニュース