長嶋と王“2人だけの時間”59年2月7日、風格漂うスターと緊張のルーキー

[ 2020年4月7日 08:30 ]

1959年2月7日、長嶋茂雄(左)のタバコに火をつける王貞治
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 【Lega-scene あの名場面が、よみがえる。~ON編~】昭和、平成の名場面や名勝負を本紙所蔵の秘蔵写真からお届けする新企画「Lega―scene(レガ・シーン)」。第3回は、若き日のONコンビの、キャンプ宿舎内での意外な一場面です。

 ONのキャンプ宿舎での様子を撮影した貴重な一枚だ。1959年2月7日、並んで布団に入り長嶋茂雄のタバコにライターで火をつけるのは、入団1年目の王貞治。前年、新人王を獲得した長嶋は、すでにスターの風格が漂う。対照的に王の緊張した表情が何とも印象的だ。

 2月1日の宮崎キャンプ初日から注目を集めた長嶋に対し、王は早実の学期末試験のために合流が遅れた。東京駅を急行「高千穂」で出発したのは1日午前11時。約27時間の一人旅で、2日午後2時すぎに宮崎駅に到着した。関係者の出迎えもなく、18歳の青年は大きな荷物を自分で抱え宮崎観光ホテルに入った。

 長嶋と王は2階の静かな2人部屋。最初の会話は

 王  よろしくお願いします。
 長嶋 やあ、いらっしゃい。

 高校出のルーキーを長嶋と同部屋にすることに、一部では「他の選手が嫉妬する」との声もあったという。しかし、水原茂(当時登録名は円裕)監督には、できるだけいい環境に置いて王を一流に育てたいという親心があった、と当時のスポニチには書いてある。(敬称略)

 ≪首脳陣が広岡が本人が2年目のジンクス否定≫1面記事のテーマは前年に打率.305、29本塁打、92打点、37盗塁で新人王に輝いた長嶋が、2年目のジンクスに陥るかどうか。この疑問に水原監督、川上ヘッドコーチ、三遊間を組む広岡が、そろって「当てはまらないだろう」と否定。長嶋本人も「ジンクスなんて気にはならない」と楽観的に話した(実際に打率.334、27本塁打、82打点と活躍)。紙面左では大毎の「ミサイル打線」に加入した田宮が日記形式で現状を語っている。

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