虎のドラ1候補を独断と偏見で選びます トヨタ自動車・栗林は楽天・則本昂級の凄み

[ 2020年4月7日 10:00 ]

即戦力筆頭候補のトヨタ自動車・栗林
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 公式サイト「スポニチアネックス」とYouTube公式チャンネル「スポニチチャンネル」で展開中の記事と動画を連動した企画「スポニチ潜入」が本紙にも“出張”。前阪神担当キャップの記者が潜入取材した結果を踏まえ、阪神のドラフト1位候補を独断と偏見で選ぶ第3回は「即戦力」筆頭候補としてトヨタ自動車・栗林良吏投手(23)を推す。

 今年のドラフト候補で「即戦力」を探すなら、栗林が筆頭候補と言える。阪神は一昨年のドラフトで外野手の1位・近本光司を筆頭に3位まで野手を指名し、昨年は1位から5位まで高校生を指名。大学・社会人の即戦力投手の1位指名は、17年1位の馬場皐輔を最後に遠ざかる。チーム編成的にも即戦力の先発投手が欲しいタイミングで、その場合は栗林の名が候補リスト最上位に上がってくる。

 栗林は、最速153キロを誇る本格派右腕。愛知黎明2年秋から本格的に投手に転向し、名城大では愛知大学リーグで通算32勝を積み上げた。大学4年時のドラフトでは結果的に指名漏れとなったが、トヨタ自動車に入社してから、さらに成長。入社1年目の昨年から主戦として起用され都市対抗、日本選手権の社会人野球の2大大会で存在感を示したように、完成度が高い。

 対応力の高さも魅力だ。トヨタ自動車では主に先発を務めるが、JABA選抜として出場した昨冬のアジア・ウインターリーグ(台湾)では抑え投手としての適性も発揮。6試合で計14回1/3を投げ、1勝0敗4セーブ、防御率0・63、25奪三振、奪三振率15・00で優勝の原動力となった。同リーグではNPBが編成した2チームとの試合に計3試合登板し、プロ相手にも実力を証明済み。「言われたところであれば、どこでも行けます」と頼もしい。

 最大の武器である直球は最速153キロ。平均回転数は2400~2500回転で、約2200回転とされるNPB平均値を上回る。数値に裏打ちされた、打者の手元で伸び上がる真っすぐだ。そこにカーブ、カットボール、フォークを織り交ぜ三振を奪う。特に社会人で磨きをかけたカーブには相当な自信を持っており、カウント球、決め球と幅広く使って打者を手玉に取る。

 持ち味はボールだけではない。栗林が「即戦力」たる何よりのゆえんは、守備力だ。高校2年夏まで遊撃手だっただけに、マウンド周りのフィールディングが抜群で、すぐにプロの試合で使えるレベルにある。まさに今年随一の即戦力候補だ。
 タイプとしては楽天・則本昂大に近い。来季、阪神が即座に先発投手陣の厚みを増したいなら、栗林を推す。(惟任 貴信)

 ◆栗林 良吏(くりばやし・りょうじ)1996年(平8)7月9日生まれ、愛知県愛西市出身の23歳。勝幡小2年から「勝幡ドラゴンズ」で野球を始め、佐織中では「藤華クラブ」でプレー。愛知黎明では2年秋から本格的に投手を務め、甲子園出場なし。名城大では1年春からリーグ戦に登板し通算32勝。3年春の中京大戦で無安打無得点試合を達成。2年秋、3年春夏、4年秋と4度ベストナイン。1メートル78、80キロ。右投げ右打ち。

 ▼阪神・筒井和也スカウト(昨年11月、日本選手権を視察して)即戦力候補ですね。投げるボールがいいのはもちろん、何と言っても一番はタフなところがいい。大学時代から肩肘を理由に離脱したことがなく、ローテーションを守って30勝以上。加えて、もともと遊撃手でフィールディングが良く、打撃もいい。センスがある選手と言えます。

 ※YouTube公式チャンネル内にある「スポニチ潜入」において、今回紹介したトヨタ自動車・栗林投手の動画(https://www.youtube.com/watch?v=CGmc0xNicL4&t)を公開中。

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