中畑清氏 中国地区大学野球が観客入れ開幕…どうなの?

[ 2020年4月7日 09:15 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】果たしてどうなのか?緊急事態宣言がきょう7日にも出るという状況で、観客を入れて春季リーグ戦を開幕した中国地区大学野球だ。

 4日の岡山・倉敷マスカットスタジアム。3万人収容のスタンドにお客さんは170人だったらしい。「密集」はなかったかもしれないが、人数の問題じゃない。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて東京五輪・パラリンピックが1年延期。野球界もセンバツが中止、プロは何度も開幕を遅らせるなど自粛が続いている。

 大学野球も、全日本大学野球連盟に加盟している全国26連盟のほとんどが春季リーグの開幕を延期したり、未定としている。みんなやりたいのを我慢してるんだよ。

 たしかに中国地方は感染者数が少ない。NHKがまとめた都道府県別感染者数(6日午前10時30分現在)によると最多の広島が15人。山口12人、岡山11人。鳥取と島根はまだ1人も出ていない。

 感染者が少ないうちにやっちゃえということなのかもしれないけど、感染が100%ないとは言い切れない。スタンドはガラガラでも、ベンチの中では「密接」が避けられない。もし万が一…。

 地方によって多少の温度差があるのは分かるけど、感染者が一番多い東京にいる私は不安でならない。目に見えない敵に隙を見せているように思えてならないんだ。

 全国の連盟を勝ち上がった大学が日本一を争う全日本大学野球選手権の開幕は、すでに6月8日から8月12日に延期されている。

 全国大会を同じ条件で戦うという意味でも、みんな足並みをそろえて開幕を迎えようとするのが大学野球のあるべき姿じゃないのか。

 しかもこの中国地区大学リーグ、前期の授業開始が5月7日まで延期されたのに伴って野球部が活動停止になっている福山大を除く5大学で開幕したらしい。だったら待ってあげなさいよ。

 11日から予定された次週のリーグ戦は、予定していた山口県周南市の津田恒実メモリアルスタジアムが使えなくなったらしい。詳しい事情は分からないけど、この際、不安をあおるようなリーグ戦開催そのものを見直していただきたい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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