中畑清氏 一日も早く見せたい「野球の底力」

[ 2020年3月24日 09:00 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】この3連休は行楽地に向かう道路が渋滞したってね。イベント自粛ムードもそろそろかなと思ったけど、新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で止まらない。こんな状況じゃ東京五輪が延期されても仕方ない。

 3月20日の開幕を延期したプロ野球も仕切り直しを「最短で4月10日」から「4月24日を目標」と軌道修正した。こちらもやむを得ない。

 今こそスポーツの力が試される時。大相撲がやってくれたね。史上初の無観客場所をテレビを通じてファンに届けた。力士も協会関係者もファンもみんなどこか違和感や物足りなさを感じたと思うけど、無事に15日間完走。感謝したい。

 「相撲は平安を祈願するために行われてまいりました」

 千秋楽の八角親方のあいさつには感動したね。2011年4月2日、東日本大震災復興支援試合で選手会長の嶋基宏(当時楽天、現ヤクルト)がファンに向けて放った言葉を思い出したよ。

 「見せましょう、野球の底力を」

 そう。見せたい。一日も早く見せたいよ。そのためには、世の中のゴーサインを待つだけじゃなく、野球界として前向きに動いてもいいんじゃないかな。

 絶対に守らなきゃいけないファンの安全確保。体温検査や体調不良の人を細かくチェックするのはもちろん、クラスター発生リスクを最大限排除する努力が必要になってくる。

 すでに検討されているようだけど、たとえばスタンドの密集状態を避けるために席を1列ずつ空けて売るとかね。4万5000人収容のスタンドに2万人しか入れられないかもしれない。営業的には大打撃でも、すでに販売しているチケットはいったん払い戻して売り直す。一日も早い開幕を受け入れてもらうためには、そこまですべきだと思う。

 選手にとって一番大事なのはモチベーションの維持。キャンプから3月20日に合わせて調整してきて、照準が4月10日、さらに2週間先の24日にズレた。これが限界じゃないかな。

 感染拡大がどこまで続くか見えない状況。日にちの設定が難しいのは分かるけど、これ以上延びたらメンタル面の崩壊が心配だ。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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