阪神・能見 41歳、虎投手最年長「原点回帰」でフル回転だ!

[ 2020年1月17日 05:30 ]

キャッチボールをする能見(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 2年ぶりに沖縄自主トレに参加した阪神・能見篤史投手(40)は“2段ロケット”でシーズンを完走する目論みを明かした。

 「昨年の体の使い方が、あまりしっくりこなかった部分もあったので、従来のしっかり動いて、投げてっていうところを、もう一度と思って」

 初の中継ぎ専任に挑んだ昨年1月は関西で単独トレを敢行し、キャンプでも先発時より球数を抑えるなど新たな調整を試み、“違和感”を感じながら開幕を迎えた。「感覚の問題。(体で)使えていない部分を若干、感じましたし。昨年は肩肘が全く張ることもなく。その辺が気持ち悪い」。影響もあってか、3・4月、5月はいずれも月間防御率4点台と精彩を欠いた。

 今年は従来通り原点の地とも言える沖縄に戻り、温暖な気候も追い風に18年までと同様の“先発調整”に変更。「体がしっかり使える方向に。しっかり投げ込める体をつくる。(キャンプでも)トータル的にしっかり投げられればいいかな。いい体の覚醒というか」。追い込んだ状態でキャンプを終え、開幕からの好発進を期した。

 自己最多51試合に登板した昨季は「年間通して(感覚が)戻らなかった」と7月に防御率7・04に沈むなど夏場も苦戦。今年は東京五輪の影響で7月から8月にかけて約1カ月の中断期間が生まれる。「その期間は、いい意味で休めるのもある。いい調整が、またできる可能性もある。今までやったことがないので難しい」。手探りを強調しながらも、“休養”を挟んだ真夏の再発進も描いた。

 5月で41歳を迎える虎投の最年長。「本当に優勝はできてないですし、その中でしっかりしたピースになれればいい。中堅、若手が中心となって、そこにベテランが付いていく形が一番良い。僕らはしっかり、いつでも動けるようにしたい」。心強い“伴走者”として歓喜のゴールテープを切る。(遠藤 礼)

続きを表示

2020年1月17日のニュース