阪神・梅野「バズーカ」準備万端 盗塁阻止率、大先輩・田淵超えに挑戦だ

[ 2020年1月17日 05:30 ]

キャッチボールをする阪神の梅野(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・梅野隆太郎捕手(28)が16日、春季キャンプ地でもある沖縄・かりゆし宜野座で能見篤史投手(40)らとの合同自主トレを公開した。リーグ優勝へ向けて猛虎を引っ張る意気込みを示した上で野球殿堂入りしたOBの田淵幸一氏(73)が1970年に記録した盗塁阻止率・552超えを目標に設定。球団捕手では3人目の全試合先発マスクにも意欲を示した。

 雲の上の存在だった先輩を、超えるべき「壁」として捉える時がやって来た。梅野は、その名前を聞くと何度もうなずいた。
 「自分が何かを成し遂げると、生え抜きの中では“田淵さん以来”って、すごく出るので。また新たなチャレンジの舞台で、盗塁阻止でも積み重ねが、そういうもの(田淵さんの記録)を超えていけたら。毎年“田淵さん以来”って出るけど、今年も出るような活躍はしたいなと思う」

 捕手として闘争心をかき立てる崇高な記録がある。1970年に田淵幸一氏のマークした球団歴代2位の盗塁阻止率・552。プロ6年で17年の・379がキャリアハイだけに「いや、すごいです。めちゃくちゃすごいこと」とリスペクトし、「チャンスはやっぱり現役の自分が出ている時しかない」とターゲットに定めた。

 14日に野球殿堂入りが決まったばかりの偉大なOB。同じ生え抜き捕手として1軍出場が多くなるにつれて名前を耳にすることも多くなり、昨季の2年連続ゴールデングラブ賞も同氏以来だった。進化する過程に必ず君臨する大先輩が成し遂げていない記録にも意欲を示した。球団では10年の城島以来、過去に2人しかいない全試合先発マスク。昨季は左足薬指を骨折しながら戦い抜き、難易度の高さは分かる。

 「一試合一試合が勝負。全試合やった結果、そうなればいい。つかみとっていかないといけないし、トライはしていきたい」

 目の前の戦いに集中していく中で一つだけ思い描く“エンディング”。リーグ優勝し、マウンドで喜びを分かち合う時にマスクをかぶっていたい。「もちろん。それは目標にある」。昨秋CSファイナルステージで巨人に敗れた思いが20年を戦う原動力なのは間違いない。「キャッチャーをしてずっと最近、出させてもらってる中で、最近(他球団の)リーグ優勝の場面を見ることが悔しいなと。本当に歓喜…、喜べるように、チームで優勝をつかめるように」。マスク越しに見える最高の景色を信じていた。(遠藤 礼)

 ≪自己ベストは17年の・379≫田淵(神)は1970年に盗塁阻止率のキャリアハイ・552(許盗塁30、盗塁刺37)をマーク。集計の残る54年以降の阪神では、66年辻佳紀の・566(許盗塁33、盗塁刺43)に次ぐ2番目の成績。なお両リーグトップは93年古田敦也(ヤ)の・644(許盗塁16、盗塁刺29)。梅野のキャリアハイは17年の・379(許盗塁41、盗塁刺25)で、昨季はこれに次ぐ・370(許盗塁46、盗塁刺27)。17~19年は3年連続ですべて巨人・小林に次ぐリーグ2位だった。阪神捕手のシーズン全試合先発マスクは71年辻恭彦、10年城島健司の2人が達成。梅野の先発マスクは18、19年の121試合が最多。17年から3年連続で途中出場を含む出場した全試合で捕手の守備に就いている。

 ≪おそろい「TU」パーカー&キャップ≫梅野は大山、岩貞ら自主トレメンバー全員で「TeamUmeno」の頭文字「TU」をロゴにしたそろいのパーカー、キャップを着用し、「一体感を出して、気を引き締めてやっていこうという気持ち。恐れ多いですけど、(能見も)着用してくれているので、うれしい」と笑顔だった。もともと沖縄自主トレを主導していた能見は後輩に引き継ぐ形で昨年不参加だったことを踏まえ、「今回は参加“させて”いただきました」と立ち位置を説明した。

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