中日ドラ4・郡司「パワプロ」卒論表彰された!仙台育英3年間オール5の頭脳派慶応ボーイ入寮

[ 2020年1月9日 05:30 ]

入寮し、backnumberのサインと卒論のテーマにしたパワプロを部屋に持ち込んだ郡司(撮影・椎名 航)
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 中日のドラフト4位・郡司裕也捕手(22=慶大)が8日、他の新人6選手とともに名古屋市内の選手寮「昇竜館」に入寮し、卒業論文が表彰されたことを明かした。

 「賞を獲る気は全くなかったのですが、誰も研究していない分野だからですかね。優秀賞をいただきました」

 卒論テーマは「パワプロ打撃場面におけるプロ選手と大学野球選手の視覚探索ストラテジーの比較」。野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」(愛称パワプロ)を使い、上手いゲーマーがリアルな野球をどう見ているかなどを調べた。

 実際にゲーマーと選手の眼球運動を計測して視線が投手のどこに集中するかなどを比較。うまいゲーマーは視線のぶれが少ない他、球種を当てる正解率が高いなどリアルの野球に生かせるデータもあった。この卒論が野球を科学的に研究し普及や発展につなげる組織「日本野球科学研究会」で優秀賞に輝いたという。

 仙台育英では3年間全教科オール5と頭脳明晰(せき)な捕手らしく理論派な一面を披露。一方で寮には50インチの大型テレビとともに卒論で使ったパワプロも持ち込んだ。コントローラーもしっかり2つ用意し、「コミュニケーションを取るために有効活用したい」とチームメートと対戦する日を心待ちにした。

 捕手は頭を使ったリードだけでなく投手との意思疎通も必要不可欠。頭脳とコミュニケーション能力、どちらも兼ね備えた捕手が球団初の新人開幕マスクを目指し、プロでの生活をスタートさせた。(徳原 麗奈)

 ◆郡司 裕也(ぐんじ・ゆうや)1997年(平9)12月27日生まれ、千葉県市原市出身の22歳。仙台育英では3年春夏の甲子園で夏に準優勝。慶大では1年秋からレギュラーで17年秋、18年春の2季連続優勝に貢献。19年には侍ジャパン大学代表に選出された。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。

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