山本昌氏、虎新人を電撃視察!名古屋から自腹 ドラ1西純を絶賛「いいボール投げていた」

[ 2020年1月9日 05:30 ]

鳴尾浜球場で選手を視察する山本昌臨時コーチ(撮影・坂田 高浩)
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 阪神の新人合同自主トレが8日に鳴尾浜球場で始まり、昨秋に続いて今春キャンプでも臨時コーチを務める元中日の山本昌氏(54=野球評論家)がサプライズ視察した。まさかの登場に驚く矢野燿大監督(51)ら首脳陣にあいさつを済ませ、新人投手の動きにも熱視線。今春は1、2軍の両方で指導予定のレジェンドが、いきなり話題をさらった。

 まさかの「電撃自腹視察」だ。朝10時の鳴尾浜球場に思わぬ姿があった。今春キャンプでも臨時コーチに招かれる山本昌氏が名古屋から自費で新幹線に乗って登場。就任期間前の臨時コーチが新人自主トレを視察するだけでも超異例な上に、球界のレジェンドがサプライズ出現し、球場が騒然とした。

 「(コーチ陣の)みなさんがそろうというのであいさつも兼ねて。あとは新人のキャッチボールを見て、去年の秋に接した選手もチェックしたかった」

 50歳まで現役だった左腕のフットワークは引退後も軽かった。球場内をあちこち移動し、新人や昨秋キャンプで指導した選手たちに熱視線。昨秋は安芸キャンプ参加メンバーに限られたが、今春は宜野座、安芸を巡回して全選手を見るため、新人のキャッチボール時には右翼ファウルグラウンドまで足を運んで間近で見守った。

 「ルーキーの子たちは接する日数が少ないので、イメージだけでも…と思って来ました。やっぱりピッチャーに目が行く。西君とか及川君、小川君。数日前に母校(日大藤沢)にコーチに行っていたんですけど、随分違うなと。やはりプロに来る選手は違うね」

 ドラフト1位・西純を「凄くピッチャーらしい、いいボールを投げていましたね」と高評価。飯田や望月ら昨秋キャンプの“門下生”の動きもチェックし、「みんな順調に調子良くやっているなという感じがした」と目を細めた。

 約2時間滞在し、さっそうと球場を後に。矢野監督は「びっくりした。知らんかった」と驚きを隠せず、「そういう気持ちは本当にうれしい。去年の秋からずっと見てもらっていて、新人を含めて少しでもいい助言をしよういうことで来てくれているのが伝わって」と感謝しきりだった。2月1日に始まる春季キャンプは1軍・宜野座からスタートし、7日からの第2クールで2軍・安芸に移動。安芸では夜の講習会も開く予定だ。やる気満々の臨時コーチは頼もしいが、これ以上話題をさらわれないよう、若虎たちのハッスルにも期待したい。(山添 晴治)

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