阪神・中谷44打席ぶり一発も反省「そのあとが全然ダメ」

[ 2019年5月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7―0DeNA ( 2019年5月26日    横浜 )

2回無死、中谷は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 休養の福留に代わって「7番・左翼」で先発した阪神・中谷が“マルテ弾”の興奮冷めやらぬ左翼スタンドへ立て続けに白球を届けた。3―0となった2回無死走者なし。カウント1―1から浜口の内角高め142キロを完璧に捉えると、打球は大きな弧を描いて上段に着地した。

 「ゾーンを上げて真っすぐをしっかり仕留めることができました。マルテが打った、いい流れで自分も打つことができて良かった」

 1試合2発を記録した4月18日のヤクルト戦以来、出場22試合44打席ぶりの本塁打。矢野監督にハイタッチで迎えられ、ナインからの久々の“あごタッチ”に笑顔が弾けた。

 「昨日ダメだったのにまた使ってもらったので、しっかり打ちたいと思っていた。1本出たのは良かった」

 一塁で先発出場した前日は4打数無安打で、うち2打席が得点圏での凡退だった。それでもチャンスをくれた指揮官に応えないわけにはいかない。一発には、悔しさと感謝が込められていた。

 ただ、帰り道での歯切れは悪かった。「そのあとが全然ダメですから…」。3回の第2打席と5回の第3打席はいずれも国吉から空振り三振。7回の最終打席は初球を打ち上げての捕飛。結果、内容が伴わなかった。

 矢野監督も「欲を言えば、あの後の打席やね…」と期待が大きいからこその「もう1本」を求めた。魅力のパンチ力に安定感が備われば可能性は無限に広がる。百も承知の中谷は、さらなる上を見据えている。(巻木 周平)

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2019年5月27日のニュース