楽天“色男”今江、ガールズデー2年連続弾「女性の力って凄い」

[ 2019年5月27日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―1オリックス ( 2019年5月26日    楽天生命パーク )

7回無死 ソロ本塁打を放った今江 (撮影・白鳥 佳樹)
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 黄色い声援に後押しされた。2点リードの7回。先頭の楽天・今江は、1ストライクからの外角低めの146キロ直球をフルスイング。打球は女性来場者に無料配布された限定ユニホームでピンク色に染まった左翼席へと吸い込まれた。待望の今季1号。「やっぱり女性の力って凄いですね“今江はいるよ”とアピールしないと。存在を忘れられないように」と笑みをこぼした。

 7回表の守備では美技を披露した。無死一塁からの三ゴロを捕球ミス。「回転が少なくて難しい打球だったけど、あれを捕るのが仕事なので」。すぐに気持ちを切り替え、続くマレーロの三遊間の打球をダイビングキャッチし、三ゴロ併殺を完成させた。PL学園の先輩の平石監督には「(併殺は)素晴らしかったし、本塁打はさすが」と称えられた。

 今年1月末、突然のアクシデントに見舞われた。「ノックを受けていたら、急に地面がゆがんで見えて。すぐに病院に行った」。右目の網膜に水がたまる原因不明の病気で、キャンプインを見送って仙台に残って調整した。「これで野球人生が終わると思った」。そんな不安の中でも自分を信じ調整を重ねた。5月4日に1軍に合流し、ここまで打率・378と存在感を示す。

 年一度の「イーグルスガールデー」だったが、昨年も同イベントが実施された6月23日の日本ハム戦で決勝弾を放った。「女性の野球ファンが一人でも増えてほしい」と今江。チームは2位に浮上し、首位・ソフトバンクに0・5ゲーム差に肉薄。混パの主役に躍り出る。 (重光 晋太郎)

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2019年5月27日のニュース