ヤクルト泥沼11連敗 同一トリオ2度目3連発も…山田「ビックリするほどかみ合っていない」

[ 2019年5月27日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト8―10中日 ( 2019年5月26日    神宮 )

11連敗となり険しい表情でグラウンドを後にする小川監督(撮影・村上 大輔)
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 どうやったら勝てるのか。17年の14連敗以来となる泥沼の11連敗。試合後、ヤクルト・青木はベンチ裏で放心したように動けなかった。重い足取りでクラブハウスに戻ると、報道陣に小さな声で「(コメントは)今日はなしで…」とつぶやいてドアの中へと消えた。

 3者連続本塁打。3回無死、先陣を切ったのが青木だった。左翼へ2試合連発の8号ソロ。「とにかく塁に出る気持ち。最高の結果になった」。球団広報に談話を残したこの一発に山田哲が続いた。左翼ポール際へ2戦連発の11号。バレンティンも12号を放ち、4月25日の巨人戦以来の3者連続弾だ。球場も、イニングも、打つ順番も全く同じ。平成と令和をまたいでの「完全再現」となった。

 初回に9試合ぶりの先制点。そしてセ史上初の「同一シーズンに同じトリオで2度の3者連続本塁打」でリードを4点に広げた。それでも勝てない。先発・高梨が5回9安打9失点。打線も4回以降は1安打に終わった。

 24日の試合前。今季初めて選手だけのミーティングを行った。ベテラン勢が順に発言。チームリーダーの青木も熱く仲間を鼓舞した。「自分を信じられなくなるかもしれない。でも、正しいことを証明しよう。満点じゃなくていい。自分のMAXを出そう!」――。しかし、負のスパイラルは止まらない。

 「本当にビックリするほどかみ合っていない」と山田哲。3者連発弾が出て試合に敗れるのは球団20年ぶり。かみ合わない流れを止めるすべは、どこにあるのか。 (鈴木 勝巳)

 ≪イニング3連続本塁打で黒星は20年ぶり≫ヤクルトは3回に青木→山田哲→バレンティンが3連続本塁打。ヤクルトのイニング3者以上連続本塁打は、前記3人が4月25日巨人戦でマークして以来15度目となった。同一シーズンに同じトリオで2度の3者連続本塁打は、79年にリー→レオン→白仁天(ロ)、80年にリー→レオン→有藤(ロ)、05年に松中→城島→ズレータ(ソ)に次ぎ史上4度目。セでは初めてだ。なお、チームで、イニング3連続本塁打をマークしながら敗退は99年4月30日の横浜戦以来20年ぶり4度目。

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2019年5月27日のニュース