大谷「光栄です」二刀流!日本選手最速&最年少!記録ずくめ週間MVP初受賞

[ 2018年4月11日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス8―3レンジャーズ ( 2018年4月9日    アーリントン )

<レンジャーズ・エンゼルス>4回、プホルスのソロにガッツポーズの大谷
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 大リーグは9日(日本時間10日)、週間MVP(2〜8日)を発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(23)が初受賞した。投打の「二刀流」をこなす選手の受賞は、同リーグが週間MVPを選び始めた1973年以来、初めて。メジャー1年目の日本選手で4月上旬の選出は過去最速、23歳9カ月も最年少と、記録ずくめの「初タイトル」となった。

 開幕からわずか12日。投打での衝撃的な活躍が、週間MVPとして称えられた。大谷は「選ばれて光栄です。支えてくれた球団スタッフとチームメートにお礼を申し上げます」と球団を通じてコメントした。

 該当期間は野手で3試合、投手で1試合と少ないが、打っては3戦連発し13打数6安打(打率・462)、3本塁打、7打点。投げては8日のアスレチックス戦で7回1安打無失点。12奪三振で2勝目を挙げ、7回1死まで完全投球を演じた。マイク・ソーシア監督も「彼にとって素晴らしい1週間になった」と祝福し、チャールズ・ナギー投手コーチも「フェノメノン(驚異的)な活躍だ」と興奮気味に語った。

 100年ぶりの本格二刀流に注目は高まるばかり。大リーグ公式サイトは投打に活躍した選手のランキングを載せた。1位は13勝11本塁打を記録した1918年レッドソックスのベーブ・ルースを筆頭に、過去の名選手の歴史を掘り起こした。また、同サイトのツイッターでは「今週の最高の瞬間トップ5」との動画企画を掲載し、大谷の投打の活躍を1位に選出した。

 大谷は登板翌日のため、この日のレンジャーズ戦は欠場。球場で調整に専念したが、チームは快勝した。開幕11試合で8勝3敗は、球団では87年以来31年ぶりの好スタート。大谷が出場した6試合は5勝1敗と投打で流れを呼び込んでいる。

 10日(日本時間11日午前9時5分開始)のレ軍戦は、DHで出場する見込み。相手先発はオープン戦で無安打に抑えられた昨季13勝左腕・ペレスだが、ソーシア監督は「過去を振り返ると彼は左投手を苦にしない」と強調した。オープン戦の結果は当てにならない。既にそれを証明した23歳が日本選手初の4戦連発に挑む。(アーリントン・柳原 直之)

 ▼週間MVP ナ・リーグが1973年、ア・リーグが75年から選出を始めた。各リーグから1〜2人ずつ選ぶ。投手、野手部門の区別はなく投手2人、野手2人のケースもある。これまでの日本選手の最年少と1年目の最速は、いずれも07年5月のレッドソックス松坂(26歳8カ月)だった。大谷は日本選手では7人目。数字以外の内容が評価されるケースもあり、96、01年野茂や岩隈はノーヒットノーラン、16年イチローはメジャー通算3000安打を達成した週に選ばれた。

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