勝つには勝ったけど…金本監督 喜べない 拙攻、拙守のオンパレード

[ 2018年4月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―3広島 ( 2018年4月10日    甲子園 )

<神・広>6回1死一、二塁、代走を告げる金本監督
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 逆転勝利にも最後まで表情は険しかった。6回に“相手ミス”に乗じて3点を奪い、自慢の救援陣が無失点リレー。甲子園での今季初戦を勝利で飾っても、阪神・金本監督は記録に残らないミスを許さなかった。会見でも開口一番、思わず本音が漏れた。

 「本当に、随所にやってはいけないプレーとか、できるプレー、本来は普通にやればいいことを、なかなかできなかった中で、よく勝てたと思います」

 走塁でのミスが続いた。初回無死一、二塁から糸井が右翼後方へ飛球を放ったが、二塁走者・高山は三塁進塁を自重。打球判断の誤りが消極的な走塁となった。続くロサリオも中堅フェンス際への飛球を放ったが三進できず。先に三進していれば1点…。その凡走に指揮官も「それ(高山の走塁)は言うに値しません」と言葉を“拒否”した。

 2点を追う5回も走塁に泣いた。2死一塁からロサリオが放った痛烈な一打は右中間フェンス直撃の一打。一塁走者の糸井が、自身の判断で一気に本塁を狙ったが憤死。「ちょっと(力を)抜いて走っていたように見えたからね」と、ベテランの“らしくない動き”も見逃さなかった。

 守備でも失点につながった。5回1死一、三塁から丸が放った強い二ゴロを西岡が捕球したまではよかったが、二塁送球がわずかにそれて併殺崩れの間に3点目を許した。

 「こういうプレーをしても勝てるんだと絶対に思わないでほしい」。1球、一瞬の隙(すき)で勝負の命運が分かれるだけに、勝利の中でもチーム全体に反省を求めた。(山本 浩之)

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2018年4月11日のニュース