金本監督 藤浪3回4失点も“制球”及第点「克服してきている」

[ 2017年11月10日 08:23 ]

紅組先発の藤浪
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 阪神・藤浪が紅白戦で紅組の先発投手を務め、2本塁打を浴びるなど3回6安打4失点。結果だけ見れば不安が漂うが、金本監督の評価は違った。

 「彼の課題はコントロールやから。そこは克服してきているのかな。今は(スピードを)抑えている感じで、制球重視でいっていると思うけどね」

 指揮官が指摘したように、復活を期す右腕は感覚を確かめるように投げ込んだ。理想の投球フォームを、1球1球確認する。ただ、ガムシャラに腕を振るのではなく、明確な意図を持っての投球。藤浪の言葉からも、好感触が漂った。

 「タイミングだったり、バランス良く投げるのが一番なので。ブルペンの延長、というか。香田さん(投手コーチ)にも“バランスが良かったね”と言っていただきましたし、そのあたりは良かったかなと思います」

 初回は全て直球で3者凡退スタート。2回に先制を許し、1点ビハインドで迎えた3回1死一塁では白組の4番・中谷にカットボールを左翼席に運ばれ、続く陽川には直球を被弾した。ただ、あくまでも紅白戦。来季に向けた課題をあぶり出すことが主眼である以上、結果は二の次だ。

 今季は3勝にとどまり、チームにとっては大きな誤算となった。13年ぶりのV奪還を掲げる金本阪神にとって、藤浪が本来の成績を残すことが、何よりの好材料であることは言うまでもない。香田投手コーチも「いろんなことを試してくれている」と期待を寄せる若きエース。逆襲に向けての戦いをすでにスタートさせている。 (巻木 周平)

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2017年11月10日のニュース