【甲子園百景・春】背番号1勝ち取ったのに…肩痛で投げられない夏への試練

[ 2017年3月30日 10:45 ]

第89回選抜高校野球大会第10日・準々決勝   盛岡大付1―8履正社 ( 2017年3月29日    甲子園 )

<盛岡大付・履正社>ピンチを迎え、マウンドへ伝令に走った盛岡大付・平松(左から3人目)
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 履正社に敗れた悔しさ以上に自分の情けなさに唇をかんだ。盛岡大付の背番号「1」、平松竜也(りゅうや)は伝令としてマウンドに3回走りセンバツを終えた。

 開幕直前、肩に痛みを感じた。3月8日に練習試合解禁となり高知と行った試合。そこで痛みは激しいものとなった。初戦の高岡商では先発の三浦瑞樹(みずき)を救援、サヨナラ勝ちで甲子園1勝をマークしたが、このときも痛み止めの薬を飲んでの登板だった。

 「1番をつけているのに肩を痛めてしまい、僕がちゃんとしていたら…。しっかりとした継投ができず悔しい思いがあります」

 2回戦の智弁学園戦の翌日に整体院に通い、この日朝は痛みがなく「ひょっとしたらと思ったけどブルペンに行ったらダメでした」と登板を断念した。三浦瑞と救援した臼井春貴はともに横浜瀬谷ボーイズのチームメート。昨年夏の甲子園では三浦瑞が3試合に登板、平松はひたすら打撃投手でチームを支えた。初めて経験する雪上での練習。厳しい環境の中、地道な努力で1番を勝ち取った春。悔いは残ってもまだ夏がある。

 「肩を治して3人でまた甲子園に戻ってきたい」。そう言って前を向いた平松。試練はきっと少年を成長させてくれるはずだ。(落合紳哉・スポニチ特別編集委員)

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