筒香「日産様の車で」Vパレード約束 日本一98年以来ハマスタに広告

[ 2017年3月30日 05:55 ]

今季新しく使用されるリリーフカーに乗り笑顔を見せる(左から)ラミレス監督、山崎康、筒香。中堅スコアボード最上部など3枚の広告看板が新設された
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 看板打者の看板弾で頂点へ突っ走る。DeNA・筒香嘉智外野手(25)が29日、球団が日産自動車と結んだスポンサー契約の発表会見に出席。リーグ優勝、日本一に輝いた98年以来となる同社のスポンサー復帰に日産車での優勝パレードを約束した。31日にプロ野球開幕を控え、横浜スタジアムには同社の3枚の広告看板が出現。夢いっぱいの直撃アーチに期待がかかる。

 そこに看板があるから…。横浜スタジアムにそびえ立つ吉兆の広告看板。日本一に輝いた98年以来となる日産自動車のサポートに、この男が燃えないはずはない。筒香はもう間近に迫ったシーズンの大目標を掲げた。

 「僕たちはこういうサポートがあって野球ができていますので、必ず優勝して日産様の車でパレードができるように、今シーズンも精いっぱい頑張っていきます」

 日本球界の看板打者となった筒香にはうってつけの新スポンサーの広告看板が横浜スタジアムに出現した。中堅スコアボードの最上部に設置された幅27メートル、高さ2・5メートルのメイン広告。左中間、右中間の照明塔に新設された広告スペースにも、それぞれ日産の広告が入った。横浜にグローバル本社を置く大企業からの大きな後ろ盾だ。

 本塁打が当たれば広告効果は向上。そして、筒香には当てた実績がある。昨年7月12日の中日戦。右翼席上にある鎌倉・豊島屋の「鳩サブレー」の看板に140メートル弾を命中させた。さらに深い右中間照明塔の看板に当てるには、飛距離150メートルは必要だ。15年6月3日にソフトバンク・柳田がセンターのカラービジョンに直撃させた一発も、推定飛距離140メートル。その上にある広告に当てるなら、やはり150メートルが求められる。

 昨季に44本塁打でキング獲得、侍ジャパンの4番も張った筒香なら、決して不可能ではない。看板直撃の場合のご褒美の設定は未定ながら、球団は昨季交流戦の後半戦で、DeNA選手が柳田を超えるバックスクリーン弾を放った際に総額1億円をファンに還元する企画を実施。現実とはならなかったが、筒香は「この企画でファンの皆さんが盛り上がってくださればと思う。喜んでもらえるように頑張ります」とコメントしていた。

 ラミレス監督も「今年は必ず優勝して日産の車で横浜中をパレードしたいと思う」と主砲と思いを一致させた。頂点を目指すシーズンは神宮でのヤクルト戦で開幕。4月4日からの2カード目で本拠地に巨人を迎える。メイン広告に並んだのは「電気自動車は、技術の日産。」の文字。日本球界きっての本塁打技術を持った筒香が、どでかい一発で19年ぶりの「夢」を横浜に運ぶ。(春川 英樹)

 ▼98年の横浜VTR 打率.337で首位打者の鈴木尚典、リーグ最多39盗塁の石井琢朗、ローズらが「マシンガン打線」を形成し、投げては斎藤隆、三浦大輔、野村弘樹が2桁勝利。「大魔神」佐々木主浩はリーグ最多の45セーブを挙げた。6月に首位に立ち、7月に10連勝で首位固めするなど、2位・中日に4ゲーム差をつけ38年ぶりの優勝。日本シリーズも4勝2敗で西武を下した。

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