大谷“準完全”MVP 254人中253人1位、残り1人は2位

[ 2016年11月29日 05:00 ]

「NPB AWARDS 2016 supported by リポビタンD」 ( 2016年11月28日 )

 MVPのトロフィーを手にした大谷は、喜びをかみしめた。史上初の投手とDHのダブルベストナインに続き、「二刀流」が最高の栄誉という形で評価され、入団4年目で球界の顔となった。

 「パ・リーグの素晴らしい選手の中から選ばれて光栄。日本一になったからこそ評価していただいたのかなという気持ち」

 有効投票を投じた254人中253人が1位票を投じ、残りの1人も2位票という圧倒的な評価で、本塁打王を獲得した同僚のレアードに大差をつけての初受賞。規定投球回数も、規定打席数もクリアしていないが、インパクトは絶大だった。日本ハムではMVP受賞は12年吉川(現巨人)以来で、22歳以下では07年のダルビッシュ(現レンジャーズ)以来、10人目の快挙だった。

 もはや誰も止められない二刀流の躍進。大谷らしく規格外の野望も語った。昨季は最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠を獲得したが、今季は投打ともに個人成績のタイトルは獲得しておらず「獲れるなら全部獲りたい」と言った。先発投手として最も名誉ある沢村賞についても「全部高い数字であれば獲れる賞なので、獲ってみたいなという気持ちはある」と、珍しく具体的な目標を口にした。

 そのための課題は自覚している。特に投手として開幕直後は勝ち星に恵まれず、夏場に右手中指マメの影響で1カ月以上マウンドから離れた。「1試合当たりの平均イニング数は伸びている。1年間投げ続けること、プラス今年の防御率(1・86)でいけば来年も優勝できる」。今年は規定投球回数に3イニング満たなかった。球団初の日本一連覇へ、やるべき道がはっきりと見えている。

 「まだまだ体力的に伸びている。一つ一つのプレーももっと良くなる。そういう自分に期待している」。目指すは世界一の二刀流。大谷は前だけを見つめ、走り続ける。 (柳原 直之)

 ≪22歳以下受賞は07年ダル以来≫大谷(日)が規定投球回未到達ながらMVPを受賞。規定投球回に未到達でのMVPは79、81年江夏(広、日)、88年郭源治(中)、98年佐々木(横浜)、11年浅尾(中)に次ぎ5人目(6度目)。過去の4人は救援投手で受賞年には先発がなく、主に先発を務めた投手では大谷が初めてになる。また22歳以下のシーズンにMVP受賞は、07年ダルビッシュ(日=21歳)以来10人目。獲得タイトルがない投手の受賞は、99年野口(中)以来7人目。

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