人気分散化で流行語も分散 巨人がらみのフレーズをひねり出すと…

[ 2016年11月28日 11:15 ]

「神ってる」がノミネートされた広島・鈴木

 まもなく恒例の新語・流行語大賞が発表される。プロ野球界からノミネートされているのは「神ってる」。昨年、ヤクルト・山田、ソフトバンク・柳田が受賞した「トリプルスリー」に続く年間大賞獲得となるか、プロ野球担当記者として、ちょっと気にしている。

 今季25年ぶりの優勝を果たした広島がらみでは14年にも「カープ女子」がトップ10に入った。プロ野球界に関連する流行語は、少なくない。03年、当時・阪神の監督だった星野仙一氏(現楽天球団副会長)の「勝ちたいんや!」。86年には「新人類」で当時、西武で台頭した工藤(現ソフトバンク監督)、渡辺久信(現西武SD)らが表彰された。仕事柄、こういう新聞の「見出し」につながる言葉には敏感でいなければならないな…、と毎年この時期に気持ちを改めている。

 本題。記者が担当する巨人。02年に松井秀喜が「Godzilla」(ゴジラ)で特別賞。99年に上原(レッドソックスからFA)が座右の銘の「雑草魂」で大賞を受賞。96年は「メークドラマ」で当時監督だった長嶋茂雄終身名誉監督が大賞を受賞した。V9時代と重なっていた1960年代は「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉があった。90年代後半から00年代の中盤も、球界の中心として注目を集めていたことへの表れだと感じる。

 一方で、ここ10年ほどは各球団への人気分散化が顕著となった。巨人がらみで、心に残るフレーズが紙面上でも少ない。我々も必死にひねり出そうと思うが、広島・緒方監督が2試合連続となるサヨナラ本塁打を放った鈴木に対し、ポロっと口にした「神ってる」のように、自然発生的な言葉には、インパクトの強さでは勝てない。

 今年のノミネートは終わった。「文春砲」に襲われた春や、1試合の登板に終わったドラフト1位投手に「君の名は。」とか言って、皮肉るのはやめておく(と言って書いてしまった…)。3年ぶりのリーグ優勝を狙う来季の巨人に、前向きで粋なフレーズが生まれることを期待したい。(記者コラム・春川 英樹)

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