藤浪“侍カッター”試し斬り!キレキレ…左打者への勝負球に

[ 2014年11月10日 08:32 ]

<侍ジャパン練習>投内連携の一番手で投げる藤浪

 「2014 SUZUKI 日米野球」(12日開幕)に出場する侍ジャパンは、10日にソフトバンク・日本ハム連合との壮行試合(ヤフオクドーム)で初実戦を迎える。9日は同球場で初練習し、小久保裕紀監督(43)は先発に阪神・藤浪晋太郎投手(20)を指名。本番でも第4戦(東京ドーム)で先発する2年目右腕は、メジャー球で変化が増したカットボールを試投する。また1番打者には今季ソフトバンクを日本一に導いた柳田悠岐外野手(26)が起用される。

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 青天のへきれきだった。侍ジャパンの初実戦前日に、藤浪が初陣の先発投手に指名された。「あまりにも急だったので…」と戸惑ったが「パフォーマンスというより、ボールに慣れることを優先したい」と、予定の2イニングで本番前にメジャー球の感触をモノにする。

 10日の壮行試合はあくまで調整と位置付けられ、各投手1~2イニングの登板。先発は決められていなかった。藤浪は第4戦の先発が決まっていたが、本番に向けた叩き台として初陣を任された形。17年開催予定のWBCを見据える小久保監督は「時代を背負っていかないといけない選手」と大谷とともに3年後のエースとして期待を寄せており、藤浪も「そう言っていただけるのは光栄。少しでも近づけるようにしたい」とうなずいた。

 この日のブルペンでは侍デビュー前に、チームメートを驚がくさせた。メジャー球を握り、生命線とするカットボールを投じた時だった。「ウォー!」。予想以上の曲がりと切れ味。その場にいた侍ジャパンの関係者の1人は振り返った。「カットの曲がりが凄く、どよめきが起こった。浮き上がるようなイメージでキュッと曲がっていった」。ムービング系のボールは、日本の統一球に比べ変化しやすいと言われるメジャー球が生んだ副産物。まさに「大リーグボール」だった。

 滑りやすく対応が難しいが、藤浪は「しっかり指にかかれば、変化球は曲がる。曲がりやすいのは確かで(カットも)しっかりかかれば良いボールはいく」と威力倍増を実感。課題とする左打者対策へ、対戦を心待ちにしたメジャー通算218本塁打を誇るカノにも勝負球として内角を突く。

 練習では大谷と球宴以来となるキャッチボールを行い、武田からはカーブの握りを伝授された。日米野球で投げることは否定しながら「投げられたらもちろん武器になる。これから少しずつですね」と習得を目指す考えだ。代表という空気に刺激を受け、進化しながら、小久保ジャパンの一歩目は弱冠20歳の若武者が託された。 

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