DeNA 東野獲得へ 高田GM期待「環境変われば戦力に」

[ 2014年11月10日 05:57 ]

<トライアウト>力投する前オリックス・東野

 戦力外となった選手を対象とした2014年度第1回12球団合同トライアウトが9日、静岡市の草薙球場で行われ、59人が参加した。前オリックスの東野峻投手(28)は打者4人を相手に2奪三振。11年に巨人で開幕投手を務めた右腕が現役続行に向けてアピールし、DeNAが獲得することが決定的となった。第2回のトライアウトは20日に川崎市のジャイアンツ球場で行われる。

 東野の名前がコールされると、客席からひときわ大きな拍手と歓声が起こった。打者4人との対戦は、いきなり2者連続三振斬り。そこから連続四死球を与えたものの、最速145キロの直球と切れのあるスライダーとフォークで安打を許さず、「最後になるかもしれないし、気持ちを出していかないといけないと思った。真っすぐは満足できた」と振り返った。

 04年に鉾田一からドラフト7巡目で巨人に入団。下位指名ながらスライダーを武器に頭角を現し、6年目の10年に自己最多の13勝を挙げ、翌11年には開幕投手を務めた。順風満帆に見えたが、未勝利に終わった12年オフにオリックスにトレード移籍。2年目の今季は1軍登板すらなかった。

 10月28日に戦力外通告を受けた。4歳の長男、2歳の長女がおり12月には第3子が生まれる予定。「家族を路頭に迷わせるわけにはいかない」と引退も考えた。親よりも先に電話をかけて相談した相手はかつて巨人で開幕投手の座を争ったこともある内海だった。先輩左腕から「まだまだできる。絶対やめるな」と激励され、妻・杏奈さんからも「自分の好きなようにやったら」と背中を押され、トライアウト挑戦を決意。家族3人はスタンドで観戦していた。

 DeNAは以前から東野を補強リストに入れており、この日の投球で獲得する方針を固めた。視察した高田繁GMは具体名こそ明かさなかったものの、「興味がある選手はいましたよ。環境が変わることによって、また戦力になる選手もいると思うしね」と話した。「まだまだ辞められない」。そう誓った東野に間もなく吉報が届く。

 ◆東野 峻(とうの・しゅん)1986年(昭61)7月11日、茨城県生まれの28歳。鉾田一から04年ドラフト7巡目で巨人に入団。3年目の07年に1軍デビュー。11年4月12日のヤクルト戦では開幕投手を務め、白星を挙げた。12年オフにトレードでオリックスに移籍。通算成績は121試合に登板し、32勝30敗2セーブ、防御率3・41。1メートル86、89キロ。右投げ右打ち。

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