阪神 中島獲得へ全力投資!“宮西資金”活用、超大型契約用意

[ 2014年11月10日 07:26 ]

アスレチックスからFAとなった中島

 阪神が、大リーグのアスレチックスからフリーエージェント(FA)となった中島裕之内野手(32)の争奪戦へ、今オフの補強資金をフルに注ぎ込む姿勢であることが9日、分かった。中島と並行して獲得調査を進めていた日本ハム・宮西尚生投手(29)が8日に残留を表明。そこで宮西獲得のために用意していた資金も注ぎ込み、全力で獲得に動くことが可能となった。

 今オフ補強の目玉としていた投打二本柱のうち「投の宮西」の芽は消えた。となれば、来季のリーグ優勝、日本一を勝ち取るため、「打の中島」は絶対に譲れない。鳥谷が海外FA権を行使する意向も示している現状。補強構想の一角が崩れた上、鳥谷の流出に備えなければならず、「中島獲得」は一気にオフ最大の命題へと“昇格”した。

 球団幹部の言葉も、熱を帯びる。「宮西君の決断は本人の意志だし、仕方ないこと」。涙を飲んで左腕の獲得をあきらめる一方で、「今後は、とにかく球団を挙げて中島君の獲得に全力を注ぐことになります」と力強く言い切った。「全力」ということは…。宮西獲得のために準備していた資金は「余力」として備蓄されているはずで、活用することは可能。その資金を中島争奪戦に注ぎ込むことも辞さない、ということに他ならない。

 球団は宮西獲得のために、「3年5億円」規模の条件を用意していたと見られる。これを活用すれば、現時点で準備している中島への「3~4年の大型契約」に、さらなる条件上乗せが可能となる。この日までに中島の代理人が敏腕で知られるスコット・ボラス氏に変更されたことが判明。ひと筋縄では行かない難敵との交渉へ向けても、「宮西資金」が重要な切り札となりそうだ。

 また、別の球団関係者は中島獲得を狙う他球団との争奪戦へ向け、「マネーゲームをするつもりはない」とも話した。その行間からは、最初の交渉で他球団を圧倒する破格待遇を提示し、一気に交渉をまとめ上げる…という意図がくみ取れる。そんな“荒技”も「宮西資金」を使えば可能となる。現時点でチーム日本人野手で最高俸は3億円(推定)の鳥谷。その鳥谷がメジャーに流出した場合の代役としても期待される中島に対しては、“鳥谷クラス”の待遇を用意して交渉に臨むのが「誠意」というものだ。

 4日のオーナー報告後には南信男球団社長も中島獲得に動くことを明言し、「(球団内で)全力で獲得に行く意思統一はしている」と話した。球団は阪神電鉄本社にも了解を得て、すでに金庫のカギを委ねられたと見るのが自然だろう。文字通り、総力を挙げて西武など他球団との「中島争奪戦」を制しにかかる。

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