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藤浪 無敗ロッテねじ伏せた!背水登板“らしく”8回0封

[ 2014年5月28日 05:30 ]

<神・ロ>ヒーローインタビューでマイクを手に絶叫する藤浪

交流戦 阪神2―0ロッテ

(5月27日 甲子園)
 やっと勝った!阪神・藤浪晋太郎投手(20)が27日のロッテ戦(甲子園)に先発し、8回3安打無失点と好投。4月30日の広島戦(同)以来、27日ぶりとなる3勝目をつかんだ。プロ初完封こそ逃したものの、最速155キロを計測した直球主体に、藤浪本来の投球を展開。試合前まで6連勝中で、交流戦負けなしの5連勝と勢いに乗っていたロッテ打線を、力勝負でねじ伏せた。

 この日の結果次第で2軍降格も示唆されていた“背水登板”。藤浪が、本来の姿を取り戻した。

 「いい意味で若さを出してストライクゾーンで勝負しようと思った。落とされたら、それまで。それだけ不甲斐ない投球をしていたので…」

 直球が走った。最速155キロを2度計測。「100球の壁」を超えても直球はコンスタントに150キロ以上を連発した。だからこそ、この日は打者29人中19人の決め球に直球を選んだ。特に7回2死二、三塁では、代打・ブラゼルと全球直球勝負。3球目の151キロで空振り三振を奪い、ほえた。「情けない投球しかしていない今季の中で、一番マシな投球でした」。試合後のコメントも“らしく”振るった。

 直球だけではない。状態を雄弁に物語っていたのは、実はカーブだ。今季の藤浪の状態を測るものさし。「カーブがキッチリ投げられる時は、いいフォームで投げられている時。きれいな軌道で腕が出ているということ。ちゃんと体の軸に腕を絡ませないと投げられないので。フォーム的にはバロメーターです」。この日は120キロ前後のカーブを有効活用できた。それだけフォームが安定していた証拠。だからこそ150キロ超の直球も投じ続けることができた。

 前回登板の20日オリックス戦(京セラドーム)で自己最短の2回6失点KO。試合後、中西投手コーチから“最後通告”という形でハッパをかけられた。「フォームのバランスとストライク先行の感覚」を課題に、修正に努めた。休日返上し、左足の踏み込み強化に取り組んだ。そして、開幕以来8試合続けていたセットポジションからの投球を、この日からノーワインドアップに変えた。

 「勢い、リズムをつくりたくて。中西コーチから“やってみたらどうだ”と言われた。しっかり体重移動できてバランスとしてはよかった」

 同時に4月8日のDeNA戦(甲子園)で2敗目を喫して以降、胸付近まで上げていた左足の高さも、ベルト付近までにとどめた。それも結果的に、左足の踏み込み強化へとつながった。テークバックも小さくし、無駄な動きを減らした。これまで取り組んできたことが、実を結んだ。

 お立ち台ではファンを前に「必死のパッチで頑張りたい」と叫んだ。プロ初完封はお預けも、「次以降、しっかり目指せるようにしたい」と力強かった。もちろん最優先はチームの勝利。個人記録は、その先に見据える。

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