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野村監督、超異例“休日返上”指導でベテランに奮起促す

[ 2014年5月28日 09:37 ]

梵(左)に打撃指導をする野村監督

交流戦 広島―ロッテ

(5月28日 マツダ)
 広島の野村謙二郎監督(47)が27日、マツダスタジアムでの指名練習に呼んだ広瀬、石原、梵に猛ゲキを飛ばした。開幕から本調子を欠く3選手。指揮官は新井打撃コーチとともに打撃投手を務める一方、23年ぶりのリーグ制覇を狙う上で戦力としての重要性を熱く説いた。超異例の熱血指導と休日返上練習。ベテランは意気に感じ、巻き返しを誓っている。

 それは超異例と言っていい光景だった。本拠地での指名練習に現れたのは、ロッテ戦に先発予定の前田健、九里の2人に加え、野手は広瀬、石原、梵のベテラン3人のみ。グラウンド上に若手野手の姿はなかった。

 「(野村)監督の提案です。打撃状態? 彼らは出番が少ないので“頑張ってほしい”という意味合い。巻き返す力を持っているのでね」

 野村監督とともに、打撃投手を買って出た新井打撃コーチはそう説明する。開幕から低空飛行が続く状態改善へ、休日返上でフリー打撃に汗を流す3人。首脳2人の投球を打ち終えると、今度はカーブマシンを打った。合間には、身振り手振りでの助言に耳を傾けるシーンも。指揮官は言う。

 「新井さんに手伝ってもらった。ベテランの3人には、やってもらわないといけないからね」

 確かに本調子にはほど遠い。広瀬が出場31試合で打率・232、1本塁打、12打点なら、梵は37試合で同・229、3本塁打、10打点。石原に至っては38試合で同・147、1本塁打、8打点の大不振だ。今季は状態のいい選手を使うのが基本線。実力者でも例外はなく、不振なら出番は限られる。それでも野村監督は声を大にして言った。

 「若い選手だけではペナントレースを乗り切れない。お前たちの力が必要だから準備しておいてほしい。そう伝えた」

 今季は定評のある投手力に加え、丸や菊池らの若手が一段と成長。エルドレッドら助っ人の活躍もあり、目下、10個の貯金を持って首位を快走する。23年ぶりのVへ視界良好。ただ、長いシーズンを乗り切るにはベテランの力が欠かせない。3人は百も承知だ。

 「監督の思いに応えたい。3人とも、このままでは終われないという思いがある」と広瀬が言えば、梵も「焦りはあるけど、状態は悪くないと思っている。早く結果を出してチームの勝利に貢献したい」ときっぱり。石原は「結果が出ていない者は練習するしかない。きっかけをつかみたい」と歯を食いしばった。

 28日からのロッテ戦は左の古谷、成瀬の先発が濃厚。逆襲へ。ベテランの底力を誇示する機会はまだ十分ある。

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