菅野 上原超えの7000万円 ポストシーズン好投を評価

[ 2013年12月10日 05:30 ]

「評価していただきました」と笑顔を見せる菅野

 巨人の菅野智之投手(24)が9日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5500万円増の年俸7000万円でサイン。巨人の新人では、99年上原浩治投手(38=現レッドソックス)の6600万円を抜き、球団史上最高額となった。チームトップタイの13勝に加え、ポストシーズンで広島・前田健、楽天・田中に投げ勝ったことを最大限に評価された。また、西武からフリーエージェント(FA)移籍した片岡治大内野手(30)が、都内で入団会見を行った。

 菅野の表情は、喜びとともに責任感にあふれていた。新人王は獲得できなかったが、年俸は一気に7000万円。20勝で新人王に輝き、沢村賞などタイトルを総なめにした上原を超える球団史上最高額だ。パ・リーグ新人王の楽天・則本の6000万円も上回った。

 「最大にして最高の評価をしてもらった。本当に満足しています。2年目からは軸として働いてほしいと言われた。光栄なことですが、さらに頑張っていかないといけないと思いました」

 1年間の浪人を経て入団しながら、先発では最多の27試合に登板。13勝6敗、防御率3・12でリーグ連覇に導いた。勝ち星は内海と並び、防御率、勝率(・684)、奪三振(155)、投球回(176)は、いずれもチームトップの成績だった。さらに高評価の対象となったのが、ポストシーズンでの活躍だった。広島とのCSファイナルステージでは第2戦で前田健を相手に、プロ初の完封勝利。楽天との日本シリーズでは今季無敗だった田中と2度投げ合った。第2戦では黒星を喫したが、第6戦では7回2失点で勝利。田中の昨季からの連勝を30でストップさせた。

 大舞台で日本球界のダブルエースに投げ勝ったスーパールーキー。「(交渉で)高く評価してもらいました」と振り返った菅野は「日本で一番いい投手と投げられた。来年以降生かして、もっと上を目指したい」と誓った。交渉後には、原監督とそろって都内で行われたニッポン放送のイベントに参加。おじでもある指揮官から「巨人に入るために、(1年浪人して)苦しんだ時期もあったが、よう頑張った。正しく自分の野球に取り組んできたのは敬意を表する」と称賛された。

 来季のテーマは「もう一度、原点であるストレートを磨きたい」という。さらなる球威と切れを追求するため、優勝旅行先のハワイから本格始動。さらにハワイから米アリゾナ州に行き、メジャーリーガーも使用する施設で自主トレに励む。「投球回数200イニングを目標にやっていきたい」。新人右腕がエースと呼ばれる日はそう遠くはなさそうだ。

 ▼巨人・原沢球団代表兼GM 1年間ローテーションを守って貯金7。チーム最多でしょ。ポストシーズンの成績も評価している。全体的に今年の貢献度を数値化した時に彼は上の方に位置した。トップと思ってもらっていいでしょう。

 ≪無冠で2年目5000万円以上は初≫新人の菅野(巨)が今季年俸1500万円から7000万円で契約更改。2年目の年俸としては04年和田(ソ)の8000万円に次ぎ、00年松坂(西)と並ぶ金額。巨人では00年上原の6600万円を抜く最高額になった。また、米球界経由のドラフト入団選手を除き、2年目に5000万円以上に昇給したのは菅野が9人目。過去の8人は全て投手でいずれも新人王を獲得しており「無冠」は菅野が初めて。

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