大瀬良“カープ伝説”継承だ!3文字姓投手は大成

[ 2013年12月10日 05:30 ]

(前列左から)大瀬良、野村監督、九里、(後列左から)田中、中村、西原

 広島の2014年度の新入団選手発表が9日に広島市内のホテルであり、3球団競合の1位指名の末に加入する大瀬良大地投手(22)は背番号14と同じ14勝を1年目の目標に掲げた。初対面した松田元(はじめ)オーナー(62)からは3文字姓の投手が大成する“カープ伝説”を披露されるなど次代のエース候補としての期待も寄せられた。

 囲まれる報道陣の輪に突然に加わった松田オーナーの姿に大瀬良は驚いた。「最低でも2桁。背番号くらい勝てる。最近は感情を押し殺して投げる投手がおるけど、気迫を出して投げればええ。この子は心配しとらん」。直々に押された太鼓判。激励はさらに続く。「心配な子(のキャラクター画像)を携帯の待ち受けにしている。いまは今村。前は大竹じゃったけど…」。実際の液晶画面を見せられ、「ここに出てきたら、“心配”ということだから…」と説明も受けた。

 「待ち受け画面にならないように頑張ります」

 笑顔で交わした約束だった。実は晴れの壇上でも左隣りに座った松田オーナーから声をかけられていた。「うちでは3文字の名字の投手は大成しているから、と言っていただいた。気さくにコミュニケーションを取ってくださっている」。迎えられた家族的な球団気質に表情は和む。球団創設期の長谷川に始まり、外木場、安仁屋、北別府、佐々岡…。確かに広島では3文字エースの系譜が受け継がれてきた。

 ふさわしい気概も持っていた。初めて背番号14のユニホームに袖を通した新入団発表。「日本を代表する投手」を将来像に掲げ、「背番号と同じ14勝ならチームに貢献できるし、新人王を獲るところまで行ける」と1年目の目標も具体的に設定。学生ながら今秋の侍ジャパン台湾遠征に選出された経験も踏まえ、「3年後も選ばれる選手でありたい」とも言い切った。

 「目標を高く持っていないと成長はできない。トップに立ちたいという思いはずっと持ってやってきた。大きな舞台を経験すれば欲が出る。“もっと頑張りたい”という活力にもなる。目標設定が高いことは恥ずかしいことではないから」

 大竹が巨人にFA移籍したことにも「チームとしては痛いけど、一枠空くことはチャンス。その一枠を奪って穴を埋めたい」と言い切った。今秋に測定した体重91キロは昨年3月から5キロ増、逆に体脂肪率は4%減。半年強で純粋に筋力だけを増大させたように逸材はまだ進化の途中だ。堂々の所信表明。有言実行を期して大器は戦いの待つ来春を見つめた。

 ◆大瀬良 大地(おおせら・だいち)1991年(平3)6月17日、長崎県出身の22歳。長崎日大3年夏の甲子園では1回戦で花巻東・菊池(現西武)と対戦し敗退。九州共立大では1年春から主戦で2年春秋、3年春と3季連続MVPを獲得した。リーグ通算38勝8敗。10月のドラフトで3球団の1位指名競合の末、広島が獲得。11月の侍ジャパン台湾遠征に選出され、9日の第2戦に2番手で登板。2回無失点で勝利投手になった。1メートル87、88キロ。右投げ右打ち。

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