坂本 同級生と“ラスト対決”開き直って復活3安打

[ 2013年11月3日 06:00 ]

<楽・巨>5回表無死、坂本は田中(左)から左中間二塁打を放つ

日本シリーズ 巨人4-2楽天

(11月2日 Kスタ宮城)
 道を切り開いたのは巨人の坂本だった。2点を追う5回先頭。こん身のスイングが田中の145キロを捉えた。左中間最深部のフェンスを直撃する二塁打。これを機に、一挙3得点の逆転劇を呼んだ。不振のどん底にあえいでいた坂本が、兵庫県伊丹市の昆陽里(こやのさと)小学校で同級生だったライバルに今季初黒星を付ける突破口となった。

 「交流戦でも、シリーズでもやられていたので。結果的に3本打てて、最後にいい形で打てて良かったです」。ようやく最高の笑顔がはじけた。続く6回無死二塁では遊撃内野安打でチャンスを広げ、追加点につなげた。8回1死には、右中間を突破する二塁打で3安打猛打賞。今季の交流戦では7打数1安打。前回10月27日の第2戦は4打数無安打、空振り三振で最後の打者となった。やられっぱなしだった宿敵を、完璧に打ち砕いた。

 「いい意味で開き直って。バットを短く持って何とか当てていこうと思った」。今シリーズは前日まで17打数2安打の打率・118で両軍ワーストの8三振。シーズン終盤の不振をひきずった。31日の第5戦前、ベンチ裏のサロンで原監督からグワッと顎をつかまれた。「起きろーっ!」と激しく揺さぶられた。第4戦からは3番に昇格するなど、監督はあえて刺激を与え若きチームリーダーの覚醒を待った。前日の練習では指揮官自ら坂本の左肩を押さえ、肩越しに投球を見るよう打撃指導。連日の直接指導に熱い期待を、痛いほど感じ取っていた。

 田中とともに発起人となった88年会。発足した今年1月の野球教室ではその田中を「今年で対戦は最後になるかもしれませんね。どこかで対戦して打ちたい」と静かに見詰めた。最後となるかもしれない勝負を最高の形で締めて、2年連続日本一へも逆王手。「(打撃は)ちょっとの期間で何かが変わったとかはない。あすで最後なので気持ちを出してやりたい」。田中との激闘で一気に目覚めた坂本は頂点をにらんだ。

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