阿部「神様」級!先制&中押しの連発で5連勝呼んだ

[ 2013年6月22日 06:00 ]

<巨・中>4回1死阿部が2打席連続となる右越え本塁打を放つ

セ・リーグ 巨人4-1中日

(6月21日 敷島)
 4番が、主将が再加速させる。プロ野球は21日にセ、パ両リーグ同士の対戦が再開し、セ首位の巨人は阿部慎之助捕手(34)が中日戦で2回に先制、4回に中押しと2打席連続の右越えソロ本塁打を放ち、4―1で快勝。チームは群馬県前橋市の上毛敷島球場で59年ぶりの白星を挙げ、5連勝。貯金を今季最多の16とし、2位・阪神とのゲーム差も3に広げた。

 「景気づけ」ともいえる豪快な2発で、阿部がリーグ戦を再開させた。

 「完璧だったよ。追い込まれてからの方がコンパクトなスイングを意識する。それがいい結果につながってくれたと思う。前橋の声援?ありがたかったね」

 連覇を逃し、13勝10敗1分けで終えた交流戦。リスタートとなる一戦で、チームをけん引したのはやはり主将、4番だった。まずは2回。先頭で2ボール2ストライクから、中日・山井の外寄りに逃げていく球を引っ張る。6試合ぶりの一発となる先制の17号ソロ。さらに4回も1ボール2ストライクと投手有利なカウントから、今度は山井のフォークボールを、またも右翼席に放り込んだ。2打席連発。1試合2本塁打は意外にも今季初となった。

 試合前に心が奮い立たされる光景を目の当たりにした。群馬・前橋での一戦。08年北京五輪のソフトボールで日本の金メダル獲得の原動力となった上野由岐子投手(30=ルネサスエレクトロニクス高崎)が、入場者に向けて、ビラを手に野球・ソフトボールの五輪競技復活を必死に訴えていた。野球・ソフトボールは、レスリングとともに20年夏季五輪で実施する残り1競技の最終候補の一つ。巨人・矢野、中日・山本昌ら両軍選手もビラ配りに参加。阿部は昨秋、侍ジャパンの主将に指名されて以来、野球の五輪復活を熱望。「五輪復帰のために立ち上がる時。五輪に復活できるようにするのも僕らのやるべきこと」と訴えてきた。今、自分にできること。それは野球の楽しさと醍醐味(だいごみ)をあらためて知ってもらうこと以外にない。

 4番としてバットで貢献すれば、捕手としてもチームの5連勝を演出。サインの見えにくい地方球場のナイター。時にマニキュアを塗る捕手もいるが、「アメリカで売っているらしいですよ」と、右手の爪にオレンジの蛍光色のシールを貼って沢村を好リードした。

 8回にはドン詰まりの三塁線へのゴロが内野安打となり今季5度目の猛打賞。「フルスイングセーフティー(バント)だね」とほくそ笑んだ。同球場でのチームの勝利はダブルヘッダーで連勝した54年7月25日の広島戦以来。59年前のその第2戦では川上哲治がサイクル安打を達成した。第7代4番で第10代主将を務めたのが川上なら、阿部は第72代4番で第18代主将。「59年前は生まれてないよ」とおどけたが、「神様」級の活躍だった。

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