ドラ1松葉 プロ初登板初先発6回零封も援護なし

[ 2013年5月2日 06:00 ]

<オ・ロ>6回、1死一塁、井口を遊ゴロ併殺打に打ち取る松葉

パ・リーグ オリックス0-1ロッテ

(5月1日 京セラD)
 ポーカーフェースが、最後に少しだけ崩れた。6回1死一塁。井口を遊ゴロ併殺に仕留めると、オリックス・松葉はグラブをたたいて喜んだ。6回を3安打無失点。プロ初登板とは思えない落ち着きぶりの満点デビューだった。

 「こんなにうまくいくとは思わなかったです。最初は緊張したけど、初回を乗り切ったのが大きかった」

 初回を3者凡退で切り抜けると、走者を背負っても動じなかった。2回は2死一塁から角中に二盗を許し、捕手・伊藤の失策で2死三塁も、鈴木をスライダーで空振り三振にしとめ「思い描く三振が取れた」と勢いに乗った。4、5回も走者を出したが無失点で切り抜け森脇監督も「キャンプから大きく変化した。勝たせてやりたかった」と賛辞を惜しまなかった。

 エリート街道を歩んできたわけではない。東洋大姫路1年のときに左肘の剥離骨折で、投手を断念。大体大時代に左投手対策で打撃投手を務めたことがきっかけで再び投手に戻ったが「プロは無理」と言われたこともある。ドラフト抽選の“外れ外れ1位”で入団し、春季キャンプ中の紅白戦で2被弾し、1軍昇格を果たせず。それでも「ファームでいろんなことを学び、課題をつぶした結果が出た」と、つかみ取ったチャンスを結果で即答してみせた。

 球団では89年4月13日、ロッテ戦の酒井勉(現楽天2軍チーフ投手コーチ)以来となる新人のプロ初登板初先発での初勝利は惜しくも逃したが、低迷するチームに光を与える快投だった。「これを続けることに意味がある。目標は変えずにやってきた」。入団前から掲げる2桁勝利を目指し、期待の左腕が走り始めた。

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