ダル4月5勝!58奪三振もトップで2冠

[ 2013年5月2日 06:00 ]

リーグトップに並ぶ5勝目を挙げたレンジャーズのダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ10―6ホワイトソックス

(4月30日 アーリントン)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が30日(日本時間1日)、ホワイトソックス戦でリーグトップに並ぶ5勝目を挙げた。今季初めて本塁打を浴びるなど、6回7安打で今季ワーストの4失点ながら打線の援護にも助けられた。4月の月間5勝は、日本人では02年のドジャース・石井一久(現西武)以来、2人目。58奪三振も両リーグトップで、地区首位を走るチームとともに、個人タイトル争いでも最高のスタートを切った。

 右翼へ上がった打球がスタンドに飛び込むと、ダルビッシュは思わず苦笑いを浮かべた。2点リードの6回。1死一塁から併殺と思われた一ゴロで、カバーに入った際に一塁ベースを踏み損ね、走者を一塁に残した直後だった。9番ワイズに60マイル(約97キロ)のスローカーブを捉えられ、今季、通算150人目の打者で初被弾となる同点2ラン。それでもその裏に味方打線が6点。右腕に5勝目が舞い込んだ。

 「僕に白星がついたということは、チームが勝っているということなので、それはうれしい」。試合後は素直に喜んだ。

 投球内容は満足できるものではない。前回24日のエンゼルス戦で絶好調だったフォーシームが走らず、初回に4安打を浴びて2失点。連続無失点は18イニングで途切れた。今季2度目のコンビとなった控え捕手のソトとは、配球の意思疎通で課題も残した。それでも試合をつくるのが今季のダルビッシュだ。軸をツーシームに切り替え、「日本の時からいつでも制球できる」というスライダーを武器に3回は3者三振に斬った。「毎回、前回のような絶好調の状態はつくれない。その中でどうやって工夫するか」と「引き出し」の多さを発揮した。

 メジャー1年目も4月に4勝を挙げている。防御率2・18は、今季の同2・33を上回る。しかし、内容は雲泥の差だ。それを証明する数字が被打率で、・238から・170に大幅に向上。「打者を去年と比べて知れているということと、自分自身がリラックスしているということが大きい」。1イニング当たりに許した走者(安打と四球)を示す「WHIP」はリーグ3位の0・93。つまり1イニング平均で走者1人を出していないことになる。

 投球のリズムが良ければ、攻撃にも好影響をもたらす。チームは今季1試合平均4・5得点だが、ダルビッシュ登板試合に限れば7・2得点。「去年のホワイトソックス戦(7月27日、5―9で敗戦)は6失点して勝っていない。違うことはこういう日にも試合をつくれ、チームを勝たせたこと」と納得顔で話した。

 4月に5勝を挙げるのは、球団では98年のアーロン・シーリーとリック・ヘリング以来、15年ぶり。この年、ヘリングは20勝で最多勝に輝いている。苦しみながらもつかんだ1勝が、ダルビッシュの成長を示していた。 

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