無所属時代も落ち込むそぶり見せなかった

[ 2013年5月2日 07:00 ]

浪人時代に中村が使い、ビーコンパークスタジアムに寄贈されたバットを手にする武田さん

セ・リーグ DeNA5-4ヤクルト

(5月1日 横浜)
 名球会入りを果たした裏には、バッティングセンターに通う日々があった。中村が横浜(現DeNA)に入団するまで無所属だった10年12月から5カ月間、グラウンド施設も兼ね備えた兵庫県西宮市内のバッティングセンター「ビーコンパークスタジアム」が練習の拠点だった。従業員の武田夏樹さん(26)は「契約が決まらない間、落ち込むそぶりは見せなかった。練習後も子供のサインに30分以上応じていました」と振り返る。

 練習は週5回ペースで約3時間。同センターで一番速い110キロのマシン打撃で毎日500球以上を打ち込んだ。キャッチボールで相手役を務めた武田さんは幼少からの近鉄ファン。「怖い人かなと思ったけど“野球やってたん?”とか話しかけてくれた。優しかった」と言う。11年1月3日。「初打ちや」と、観衆のいない両翼92メートルの同グラウンドで次々に柵越えを放った姿が忘れられない。

 「引退してもおかしくない年齢で一人黙々と練習し、契約を勝ち取って2000本を達成したのは凄い。DeNAでブランコと“いてまえ打線”をつくってほしい」。武田さんは思いをはせた。

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