阿部 2戦連発より連続完封の方が「うれしいね」

[ 2013年5月2日 06:00 ]

<中・巨>8回、阿部は8号2ラン

セ・リーグ 巨人3-0中日

(5月1日 ナゴヤD)
 打った巨人・阿部本人が一番、驚いていた。低い弾道が一直線に右中間スタンドへ届いた。1点を先制した直後の8回2死三塁。2戦連発となる8号2ランで勝負を決めた。

 「打った感触はよかった。抜けるとは思ったけど入るとは思わなかった。エグかっ たね。すんごい打球だったよ」

 自ら「エグい」と表現した一撃にも、「みんながつないでくれた」。カウントは先制2ランを放った前日と同じ3ボール1ストライク。2番・松本哲がストレートの四球、3番・坂本が10球粘った。根負けしたように田島が真ん中付近に投げた球を見逃さなかった。

 阿部の連夜の一撃に、谷繁が悔しげに顔をしかめた。「敗戦の責任を1人で背負い込むな」。プロ入り前に谷繁から説かれた捕手の心得がある。中大3年だった99年2月、シドニー五輪日本代表候補として横浜(現DeNA)の沖縄・宜野湾キャンプに参加。当時、横浜の正捕手だった谷繁と三浦に誘われステーキ店で受けた助言だった。今ではセ・リーグのライバル球団の要としてしのぎを削る存在になった。マスクをかぶると通算2000安打へあと4本と迫る大先輩を4打数無安打、2三振と封じた。バットでも今季の中日戦は20打数11安打10打点、打率・550で3本塁打だ。

 今季初の4連敗も味わった9連戦の最後を連勝で締め、5勝4敗と勝ち越した。チームは今季初の2試合連続完封。阿部は「うれしいね。(本塁打より)そっちだな」と笑った。主将で捕手で4番。谷繁のかつての助言から14年。チームの勝敗を1人で背負い込めるだけの男になった。

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