寺原 流出危機!?FA権行使なら争奪戦必至

[ 2012年10月11日 06:00 ]

 先発ローテーション右腕が流出の危機だ。故障者特例措置により国内フリーエージェント(FA)権を取得見込みのオリックス・寺原隼人投手(29)が10日、権利行使について熟考する考えを明かした。

 「まだ球団としっかり話をしていないので分からない」と悩める胸中を口にし、近日中にも球団幹部と会談の場を持つことを示唆した。

 今季の寺原の1軍登録日数は97日で、国内FA権を取得できる8年(1年は145日換算)に必要だった126日には届かない。ただ、故障者特例措置が適用されるため、国内FA権を取得する見込みだ。その旨は今月初旬に球団から伝えられた。

 「僕だけの問題ではないので、まずは球団の考えを聞いてから。それで気持ちも変わってくる」

 現段階で権利の行使について白紙を強調した右腕だが、ソフトバンクを筆頭に複数球団が興味を示しており、FA宣言すれば争奪戦に発展する可能性は高い。村山球団本部長は「残ってほしいので慰留しています」と、流出阻止に全力を注ぐ考えを示した。

 今季は腰痛や右肘炎症などで16試合の登板にとどまり、6勝8敗の防御率3・92。ただ、移籍初年度の昨季はチーム最多の12勝をマークするなど安定した成績を残しただけに、流出ならダメージは計り知れない。

 森脇新監督を据え、スタートを切る新生オリックス。来季プロ12年目を迎える右腕の去就が命運を握っていることは間違いない。

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2012年10月11日のニュース