浩二ジャパン 松井秀呼ぶ!WBC3連覇へ起爆剤期待

[ 2012年10月11日 06:00 ]

侍ジャパン監督発表記者の最後に笑顔で握手をかわす(左から)加藤コミッショナー、山本監督、王特別顧問

 来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンに、今季途中にレイズを戦力外となった松井秀喜外野手(38)が招集される可能性が10日、急浮上した。同日、都内のホテルで就任会見に臨んだ山本浩二監督(65)が、松井の動向に強い興味を示した。09年、ヤンキースを世界一に導いた実績とともに、大舞台での経験の豊富さを評価。これまでWBCとは無縁だった松井の存在が、一躍クローズアップされてきた。

 就任会見に臨んだ山本監督は視線を一点に集中し「3連覇を目指して、気持ちをひとつにして向かっていきたい」と語気を強めた。3連覇に向け、まず急がなければならないのがチーム編成。基盤に置くのは大リーガーだ。

 「当然、チームの軸になる。MLBを経験している選手はぜひ出てほしい。“出る”と言ってくれれば非常にありがたい。日本の選手の刺激にもなる」。イチロー、ダルビッシュ、黒田、青木らの名前を挙げた。さらに、指揮官は最大の「隠し玉」ともいえる名前を口にした。

 「松井も実績のある選手。(実戦から)ブランクはあるけど、練習をしていると聞いている」

 松井は4月30日にレイズとマイナー契約。5月29日にメジャー昇格したが、34試合で打率・147、2本塁打、7打点にとどまり、8月1日に自由契約となった。現在は現役引退を含めた来季の去就について「まだ決めていない。時期が来れば決断する」としながら、現役続行を視野にニューヨーク市内でバットは握らず基礎トレーニングを続けている。

 巨人時代から松井を知る山本監督の評価は高い。「イチローもそうだが、実績を残した選手は(大舞台で)力強いものを持っている」。古巣の巨人やDeNAなどが継続的に調査を進めているように、指揮官も日米通算507本塁打を記録した打撃はよみがえると信じている。「(実際に練習をやっているのも)噂で聞いている。動向は常に気にしています」と話し、状態が万全であることを確認できれば、3月の本大会に向けて招集する可能性は十分にある。

 松井は第1回、第2回大会ともにチーム事情などでWBCには不参加だった。ただ、今大会は組分けも楽ではない。2次ラウンドまで日本で戦える「地の利」はある。1次ラウンドこそ日本、キューバの力が抜けており順当に勝ち上がったとしても難関は2次ラウンド。韓国、オーストラリアなどとの対戦が見込まれる。サンフランシスコでの準決勝へ進めるのは2チームで、米国にたどり着くのも相当に厳しい道のりだ。

 「WBCは各国のプロが集まる。中身が違う」と山本監督。3連覇を宿命づけられて船出する「浩二ジャパン」。高いレベルで数々の修羅場を経験してきた大リーガーは一人でも多くほしい。戦力としてはもちろん、松井の招集が実現すれば、チームの起爆剤になるのは間違いない。

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