栗原 FA権を行使せず残留へ「そういうこと自体考えられない」

[ 2012年10月11日 06:00 ]

広島残留を決めた栗原

 愛するチームを22年ぶりリーグ制覇、16年ぶりAクラスへと導く。広島・栗原健太内野手(30)がFA権を行使せず、チームに残留する意思を固めたことが10日、分かった。今季は開幕から右肘痛に苦しみ、21試合の出場で打率・211、0本塁打、5打点と低迷。5月9日に右ヒジ手術に踏み切り、その後はリハビリに充てた。今季の悔しさとチーム愛を胸に、赤ヘルの主砲は万全の状態で来季に勝負をかける。 

 栗原はすでに来季を見すえていた。

 「行使も何も、そういうこと自体が考えられないですよ。チームに迷惑をかけたし、今は来年、取り返そうという気持ちしかない」

 9月中旬までクライマックスシリーズ(CS)進出争いを繰り広げながら、得点力不足で失速していった赤ヘル軍団。本来なら、その戦いの中心にいたはずの男は力強い口調だった。

 野球人生の分岐点となり得る1年だった。数年来の慢性的な右肘痛を抱えながら迎えた今季。開幕から痛みをこらえ、試合出場を続けたが、4月26日に出場選手登録を抹消。「変形性肘関節症」と診断され、5月9日に骨棘(こっきょく)や遊離軟骨を除去する手術に踏み切った。CSをかけたチームの戦いを横目に地道なリハビリに励み、9月中旬にはマシン打撃を再開。現在はリハビリと並行して、体幹強化、体質改善に効果があると言われるピラティスにも取り組んでいる。

 「キャンプの時に“体が重い”という感覚があった。今後は瞬発力や持久力のための筋肉を付けていきたい」

 宮崎・日南での秋季キャンプには参加せず、ベスト体重の95キロでの来春キャンプインを目指し、じっくりと体を作り上げていく構えだ。

 昨年の契約更改交渉では1年契約を選択。年俸1億6000万円(推定)からの大幅減が予想される今オフ契約更改交渉でも、1年契約をベースに球団と話し合う方向性だ。日頃から「やったらもらえて、やらなかったらもらえないというのが、僕の性格には合っている」としてきた主砲。安定を求めず、条件面でもさらなる高みを追求していく姿勢は変えない。

 今オフには「故障者特例措置制度」で海外FA権も取得する見込みだが「夢ではありますが、それも今は考えられない」とする。不在によって、逆に存在感が際だった今季。グラウンド上での存在感を取り戻すため、栗原は持てる限りの全てを来季にぶつける。

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