「ボールだから振らないだけ」阪神・関本 勝利呼んだ4連続四球

[ 2012年5月24日 14:52 ]

<オ・神>藤川(右)と笑顔で勝利のハイタッチする関本

交流戦 阪神8-2オリックス

(5月23日 京セラD)
 渋すぎるで4連続四球!「7番三塁」で先発した関本が4打席連続四球と右前適時打で、5出塁1打点。さらに2度生還し、関西ダービー第2ラウンド快勝に大きく貢献した。08年6月17日の楽天戦(甲子園)では、プロ野球タイ記録となる4打席連続犠打も決めたいぶし銀。この夜もその存在感をたっぷりと見せつけたが、本人は至って冷静だ。

 「代打でいつもやっている。それの積み重ねです。結果(四球が)4個になっただけ。ボールだから振らないだけ」

 1打席目。見逃し、ファウルであっさり追い込まれた。しかしそこからボール4球をしっかりと見極め一塁へ。続く藤井彰の犠打で二進すると、大和の左前打で悠々と2点目の生還を果たした。4回の2打席目も先頭での四球出塁。2回のリプレーを見ているかのように藤井彰の犠打で進塁。新井良の中飛を挟み、3連続四死球で3点目の生還。関本の選球眼が、ボディーブローのようにじわじわとオリックス先発・中山を追い詰めた。

 チームのためなら、どんなことでもいとわない。それは試合でも“プライベート”でも変わらない。2月の沖縄キャンプでは初参加となった2年目・中谷が1軍の雰囲気になじめるよう、積極的に声を掛けた。3月の博多遠征ではドラフト1位ルーキーの伊藤隼を食事に連れて行った。未来を担うであろう若虎へ、関本なりの激励だった。

 5、7回も連続で四球を選び、迎えた8回の第5打席。打ちたい欲を抑え続けた男に神様がプレゼントしたのか。1死一、三塁からミンチェが投じた8球目、直球が吸い込まれるように真ん中低めの甘いゾーンへ。迷わず振りぬき、勝負を決定づける7点目の右前打を生んだ。和田監督からも関本の5打席について「いいつなぎをしてくれた。みんなに手本を示してくれた打席だった」と絶賛の声が上がった。

 「きょうはよくボールが見えた。つながってよかった」と選手会長。まだ借金は2。5連敗を止めたに過ぎない。でもまだこれからだ。勝利に徹する男がいる限り、虎は何度でも甦る。

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