小久保 登録抹消も…2000安打目前で腰痛再発

[ 2012年5月24日 06:00 ]

<ソ・広>7回2死、空振り三振に倒れるソフトバンク・小久保

交流戦 ソフトバンク6-3広島

(5月23日 ヤフーD)
 2000安打にあと1本で足踏み。それどころか、重い試練がソフトバンク・小久保の目の前に立ちはだかった。3打数無安打で3三振。そのスイングは、明らかに本来のものとは違っていた。実は前日の試合前に、開幕当初から悩まされていた腰痛が悪化。痛み止めの薬を飲んで本拠地での快挙達成を目指したが、最後まで快音は響かなかった。

 「これ(2000安打)がなければ出ていない。しんどい。日常生活も…。よう(試合に)出たよね」。試合後、腰をかばいながら歩く姿は痛々しかった。「2打席目まで痛み止めは効いていた」と言うが、2回無死での空振り三振は中途半端なスイング。5回1死、7回2死と空振り三振に倒れる姿に、小久保らしい力強さは感じられない。試合前のフリー打撃も切り上げ、守備の際も険しい表情を浮かべていた。

 秋山監督は「あすの様子を見てだが、きょうは万全ではない形だった。いい状態で打席へ入ってもらいたい。焦る必要はない」と休養の可能性も示唆した。今季は肋間神経痛のため、4月18日のオリックス戦(京セラドーム)から4試合連続でスタメンから外れた。今回の腰痛でも同様の措置が考えられるが、状態が好転しなければ最悪の場合、「あと1本」の状況で出場選手登録を抹消される可能性もある。

 「とりあえず、あと1本なんで出ないわけにはいかん。神様は最後の最後まで試練を与えてくれます」。小久保はもどかしい表情のまま、帰りの車に乗り込んだ。生みの苦しみと、腰の痛みの苦しみ。今後の起用法については24日に首脳陣と話し合い、判断を下すことになりそうだ。

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2012年5月24日のニュース