先輩イチローに続け!浜田タツロー熱投155球

[ 2012年3月30日 06:00 ]

<履正社・愛工大名電>2失点完投でベスト8進出を果たした愛工大名電・浜田

センバツ2回戦 愛工大名電9-2履正社

(3月29日 甲子園)
 大会No・1左腕が、苦しみながらも155球を投げ抜いた。7安打2失点での笑顔なき完投。愛工大名電・浜田は「思うような投球ができなかった。ただ、調子の割にはいい投球ができた。結果的に勝てたので十分」と淡々と振り返った。

 3者凡退は2度だけ。本調子でなかった最大の要因はフォームのばらつきだ。「スローペースでいきすぎた」と言う大会前の投げ込み不足の影響で投球動作が安定せず、思うような球が投げられなかった。それでも、試合中に体の開きが早いことに自ら気付いて修正。「後半はそれで粘れた」と要所を締めた。

 前夜はアスレチックス-マリナーズの日本開幕戦を選手全員で夕食を取りながらテレビ観戦。同校OBであるイチローの雄姿に胸を躍らせた。浜田は自室に戻ってからも続けて観戦し「あんなプレッシャーの中でプレーできるのは凄い。刺激になった」と振り返った。17日の甲子園練習では、イチローが91年センバツで使用したユニホームを着て練習。「パワーをもらいました」と話した浜田。準々決勝では、昨秋の明治神宮大会決勝で敗れた光星学院(青森)と対戦する。浜田自身も6失点した強敵。「開き直ってやるしかない」。浜田達郎。タツローがイチローに続く。

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2012年3月30日のニュース