石川討ちは任せろ!1番・坂本、昨季対戦で打率4割超

[ 2012年3月30日 06:00 ]

打撃練習で快音を響かせる坂本

 帰途につく巨人・坂本の声はかすれていた。「マッサージ受けながらウトウトしちゃって、(寝起きで)声が出ないです」。だが、開幕3連戦への思いははっきりしていた。

 「力があるチームなので、しっかり最初から勝ち越せるようにしたい。1球ずつ集中して状況を見ながらやっていきたい」。開幕3連戦で対戦するヤクルトの左腕3投手。先陣を切る石川を叩くのは坂本しかいない。昨年、14打数6安打で打率・429。5打点、3本塁打はチーム最多だった。しかも、1番の坂本の打撃で、打線に勢いをつけたいところだ。

 追い風もある。予告先発導入により、チームのデータ面での対策も変化。昨年まで野手陣は試合直前に相手の先発候補を分析したが、対右打者、左打者への配球など大まかなものだった。だが、きょう30日から野手陣は球場入り後、新任の橋上戦略コーチと個別に相手先発攻略のミーティングを実施する。「去年、良くても次の年にダメってときもある。いいイメージとかはない。フラット(なイメージで打席)に入りたい」。坂本は自然体を強調したが相性プラス細かな分析が、さらなる攻略の後押しになる。

 オープン戦のチーム打率・212は、12球団中11位。だが、原監督は「うちの打線はまだ2分、3分(咲き)。満開もいいけれども7分、8分くらいでもう少し…というのもこれもいい形」と不安はない。加えて「満開になると散る寂しさもある。満開はまだ先に置いて、成長過程というか、強くなっていく部分を持って戦いたい。目標は日本一奪回」と誓った。

 シーズンの目標を「チームとしても個人としても良かったと思えるようにしたい」とした坂本。1番打者のバットで打線の開花宣言を告げる。

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2012年3月30日のニュース