小川監督言っちゃった ヤクルト開幕3連戦は左左左

[ 2012年3月30日 06:00 ]

軽快な動きでノックをこなす石川

 予告先発!だから言います。ヤクルトの小川淳司監督(54)が29日、巨人との開幕3連戦(東京ドーム)で石川雅規(32)村中恭兵(24)赤川克紀(21)の左腕3投手を先発させることを明かした。今季からセ・リーグでも予告先発が導入され、3戦全て披露。08年の巨人との開幕3連戦でも左腕を3枚並べて3連勝しており、その再現を狙う。

 開幕前日練習が行われた東京ドーム。敵地であっても小川監督は臆することなく言い切った。

 「(巨人3連戦は)皆さんが思っている通りの先発です。村中は巨人との相性も考えてです。(赤川は)期待を込めて送り込みます」

 石川の開幕投手は既に明言していたが、開幕2戦目、3戦目まで…。ここまで明確に指揮官が3連戦の先発投手を示すのは初めて。指揮官はセの予告先発導入決定後「ファンの方が喜ぶことが一番大事」と口にしていたが、リップサービスは3戦分。想像以上だった。

 石川、村中、赤川の他球団もうらやむ「レフティーズ」は、昨季3投手で巨人に対し、被打率・197。エースの石川は堂々と取材陣に応じた。「気持ちが高ぶってきました。良い緊張感で練習できています」。5年連続7度目の大役。勝てば開幕戦は4勝(3敗)となり、チームでは通算400勝投手の金田正一氏に並ぶ最多勝利となる。

 ここ2年で巨人に通算6勝(3敗)と「Gキラー」ぶりを発揮してきた村中は「(巨人は)セ・リーグの中で一番強い。だから勝ちたい」と闘志を燃やした。ジャイアンこと赤川は、昨季、巨人とのCS第1ステージ第3戦(神宮)で6回2/3を無失点で勝利投手に。「テンション上がりますよ」と心躍らせた。

 ヤクルトは08年の高田繁監督(現DeNAGM)政権下でも、巨人との開幕3連戦で石川、村中、当時ルーキーだった加藤の左腕3投手をぶつけ、3連勝した実績がある。4年ぶりの狙いは一緒だ。昨季は東日本大震災の影響で小川監督は「開幕していいのだろうか?」と自問自答しながらシーズンに入った。だが今季は「開幕ダッシュを狙う」と勝利に執着する。「最終的な目標は日本一」と11年ぶりの頂点へ力強い指揮官の左3枚の予告。そして3連勝へ。巨大戦力を逃げも隠れもせず黙らせてみせる。

続きを表示

この記事のフォト

2012年3月30日のニュース