新井4安打&4打点 監督解任騒動も「最後まで戦う」

[ 2011年10月14日 06:00 ]

<横・神>2回無死、先制ソロを放つ新井

セ・リーグ 阪神10-0横浜

(10月13日 横浜)
 4番であり、選手会長でもある。阪神・新井にはチームを引っ張る責任がある。だからこそ、厳しい表情ながら努めて前向きに話した。

 ナインの最後にロッカーから姿を現すと「試合に入れば集中している。最後まで戦う姿勢を出したい」。今季初の4安打&4打点。大勝の立役者となり、89打点は栗原(広島)を抜いてリーグトップに躍り出た。

 前日までの3位・巨人との3連戦(東京ドーム)に負け越し、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅。当初、来季の続投が基本方針だった真弓監督が、CS出場を逃した場合は解任される方針が固まった。風雲急を告げるチームに漂う異様なムードは試合前から感じていた。新井にできることは、ただ一つ。可能性がある限り、最後まで諦めずに戦うこと――。

 「打ったのはスライダー。先制点を取れて、試合を先に動かすことができて良かった」。そう振り返ったのは2回だ。先頭打者として、中堅左へチームトップとなる17号先制ソロ。これで20試合連続安打となったが、この1本では満足しない。3回2死二、三塁で右前2点打、6回2死一、二塁でも右前打。8回2死一塁での右翼線打と合わせ、昨年9月1日横浜戦(甲子園)で5安打をマークして以来の4安打だ。

 主砲にけん引された打線は15安打。7月17日の横浜戦(横浜)以来、約3カ月ぶりとなる2桁得点で大勝した。巨人とのゲーム差は3・5に縮まったが、逆転でのCS進出は極めて厳しい状況だ。試合後、指揮官の去就について問われると、「僕らは一戦一戦、最後までやるだけ。(CS進出の)可能性がないわけじゃない。可能性がある限りやっていく」とチーム一丸の姿勢を強調した。

 残りは10試合。バスに乗り込む間際、ファンからは切実な叫びを投げかけられた。「新井、あすも頼んだぞ!」。まだ閉じきっていない希望の扉に向かって、新井は最後の力を振り絞る。

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