ついにM2!落合竜 ヤ4タテ「いいでしょう、これで」

[ 2011年10月14日 06:00 ]

<中・ヤ>完封で4連戦4連勝締めの吉見(左)に肩を抱き笑顔の谷繁

セ・リーグ 中日2-0ヤクルト

(10月13日 ナゴヤD)
 さあ、落合監督が宙を舞う!中日は13日、ヤクルトを下し直接対決4連戦で4連勝。残り6試合で優勝へのマジックナンバーを「2」とした。エースの吉見一起投手(27)が3安打完封で、ハーラートップタイの17勝目を挙げた。14日の巨人戦(東京ドーム)に勝つか引き分け、ヤクルトの結果次第で2年連続9度目のリーグ優勝が決まる。今季限りで退任する落合博満監督(57)が8年かけてつくり上げた円熟のチームがいよいよ歓喜のゴールを迎える。
【試合結果 順位表】

 ついに連覇の頂に手を掛けた。ゲームセットの瞬間、吉見と谷繁が右手を突き上げる。ベンチの落合監督の表情が少しだけ和らいだ。低空飛行のツバメをのみ込む天王山4連勝。マジックを2とした中日ナインへ大歓声が降り注ぐ。ファンの誰もが、14日からの東京ドーム3連戦での胴上げを確信していた。

 「いいでしょう、これで。日々成長を遂げている。大したもんだ」。落合監督からも最高の褒め言葉が飛び出した。いつも冷静に選手の動きを分析していたのが一変。確かな手応えを感じたのだろう。それほどまでに完璧な戦い方だった。

 先制し、圧倒的な投手力で逃げ切る。オレ流の野球は、広いナゴヤドームと低反発の統一球で威力を増す。この夜、集大成ともいえる投球を見せたのがエース吉見だ。連覇の重圧はない。谷繁の要求通り、正確な制球で内野ゴロの山を築いていく。唯一、三塁まで走者を進めた6回2死一、三塁。「あそこは何も思わなかった。ゲームに勝てばいいと」。無の境地で4番・畠山を中飛に打ち取って切り抜けた。

 7日の巨人戦(ナゴヤドーム)では4点リードの9回に乱れ、チームが引き分けた。その反省を生かし、初球の入り方に注意。打者の狙いを外しながら常に投手有利のカウントから攻めた。「押すとこ、引くとこのコントロールを自分でできている」。谷繁の言葉がエースの確かな成長を物語る。落合監督が感じた手応えもそこにある。

 巨人・内海とのし烈なタイトル争い。「正直きょうは内海さんを意識しました」。自宅に用意されたヤクルトを飲み干すことも忘れたほどに集中して挙げた無四球完封での17勝目。勝ち星では内海に並び、防御率1・67と勝率ではリーグ単独トップに立った。投手3冠も現実味を帯びてきた。

 9月22日に突然の退任発表。落合監督は何事もなかったように、あえて変わらぬ姿を貫く。選手への厚い信頼感。それに選手も応える。黙っていてもやることは分かっているのだ。退任発表後は15勝3敗2分け。今季3度目の5連勝でラストスパートに拍車がかかった。最大10ゲーム差のヤクルトを大逆転し、一気に王手。さあ、オレ流の総仕上げだ。全員で落合監督を宙に舞わせる。

 ≪14日Vの条件≫中日がヤクルトに勝ちマジックは2つ減って2に。14日にも中日の2年連続リーグ優勝が決まる。条件は中日が14日の巨人戦に○で、ヤクルトが阪神戦に△か●、巨人戦に△だとヤクルトが●。それ以外のケースは15日以降に持ち越し。なお、落合監督は過去に3度セ・リーグを制しているが、勝って胴上げは、06年10月10日の巨人戦(東京ドーム)だけ。ゲンのいい東京ドームでの巨人3連戦で自力Vとなるか。

 ≪3人目4冠≫吉見(中)が3安打完封でハーラートップタイの17勝目。8月13日横浜戦からは9連勝の快進撃で08年4~6月の8連勝を抜く最多連勝となった。今季の吉見は、ナゴヤドームで11試合に登板し、全て6回以上を投げ自責点3以下とクオリティースタート率100%だ。これで防御率、勝利、勝率、完封とリーグトップ。中日の投手でこの4部門1位は54年杉下、93年山本昌しかおらず、吉見に球団史上3人目の期待がかかる。

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