ナベQ2世だ!木村 苦難乗り越え5年目でプロ初勝利

[ 2011年8月1日 06:00 ]

<西・オ>プロ初勝利を挙げた木村

パ・リーグ 西武7-5オリックス

(7月31日 西武D)
 試合終了と同時に、西武・木村が表情を崩した。5年目でつかんだプロ初勝利。渡辺監督と握手し、お立ち台に呼ばれた。

 「うれしいです。(記念球は)とりあえず家に飾ってから親にあげます。まずは眺めます」

 1点を追う6回から2番手で登板。最速148キロの直球を中心に、攻めの投球で1回2/3を1安打無失点に抑えると打線が逆転。念願の白星まで転がり込んできた。

 楽天・田中、日本ハム・斎藤らと同い年で06年の高校生ドラフト1巡目。高卒、長身の速球派右腕であることから「ナベQ2世」として背番号は渡辺監督が現役時代に背負った「41」が与えられた。2年目の08年に先発のチャンスをもらいながら生かせなかった。昨年は2軍で開幕投手を務めたがその試合で右肘を故障。手術を受け、1年間をリハビリに費やした。「長かったです」の言葉には重みがあった。

 直球は最速150キロ超も課題は制球力だった。前日は2失点したが、今季初登板した7月8日オリックス戦(西武ドーム)から中継ぎで13イニング無失点でその間は無四球。「クイックの方がしっくり来ていたので1軍に上がってから変えました」。セットポジションの構えを両足深く曲げる形に変えたことが飛躍につながり「ナベQ2世」という重圧の殻をようやく破った。

 1月2日、所沢市内の新春トークショーに、渡辺監督から指名されて参加した。壇上から「皆さん、こいつは凄い球を投げるんです。今年は期待しているので応援してやってください」とファンに紹介した指揮官は「今まではベールを脱ぎそうで、また着てしまっていた。この1勝を自信にしてほしい」と祝福した。

 「背番号を変えられないためにも頑張っていきたい」と木村。ようやくスタートラインに立った右腕が、最下位から後半戦巻き返しを狙うチームのキーマンになる。

 ◆木村 文紀(きむら・ふみかず)1988年(昭63)9月13日、東京都生まれの22歳。埼玉栄では2年時からエース。3年時は鷲宮・増渕(現ヤクルト)とともに注目を集めたが、甲子園出場なし。06年高校生ドラフト1巡目で西武入団。09年オフに本名の「文和」から現登録名に変更。昨季は右肘手術でリハビリに専念した。1メートル82、88キロ。右投げ右打ち。

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