「阿部さんのおかげです」沢村“5度目の正直”で本拠地初勝利

[ 2011年6月19日 17:07 ]

3勝目を挙げた巨人・沢村

交流戦 巨人10―1西武

(6月19日 東京ドーム)
 巨人の沢村が登板5試合目で本拠地・東京ドーム初勝利を挙げた。牧田とのルーキー対決では、粘りの投球で7回5安打無失点。4回には1死満塁のピンチを迎えたが、銀仁朗、牧田を連続空振り三振に斬った。

 ルーキーの好投に応え、打線は今季初の2桁得点。4回にラミレス、小笠原の適時打で3点を先取すると、6回には阿部が今季東京ドーム1号となる3号2ランを右翼席に突き刺した。中大の後輩をバットで、リードで後押しした阿部は「沢村が投げるときはボクも含めて打てなかったので、今日は良かった」と満足顔。「こんなに大量点を取っていただいて、阿部さんのリードのおかげで勝つことができた」と先輩に感謝した沢村は、お立ち台での“競演”に「幸せです」と笑みをもらしていた。

 150キロ前後の速球は影を潜め、140キロ台前半を連発。「いつもは球速を出すが、投げたい気持ちを抑えた」と言う。八割程度の力で投げることで「自分の球の軌道を冷静に見ながら投げる」という独特の感覚は、最近になって培った。原監督は「球速より相手と戦っていた。一つの成長でしょう」と褒めたたえた。

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