ノリ 代打で移籍1号!横浜交流戦最下位脱出だ

[ 2011年6月19日 06:00 ]

<横・ソ>7回、左越え2ランを放ち、右翼席を指さしながらベースを1周する横浜・中村

プロ野球 交流戦 横浜6-4ソフトバンク

(6月18日 横浜)
 沈滞ムードを打ち破る豪快な同点アーチ。背番号99に降り注ぐ大歓声に、雨に濡れた横浜の中村は目を真っ赤にしていた。

 「忘れられない一発になります。これが僕の仕事。開き直れたというか、それがフルスイングにつながった」。難敵・杉内からの快弾に、中村はくりくり頭で深々と一礼した。7回2死一塁。代打で登場した37歳は、1ボール2ストライクからの5球目、143キロの高め直球を思い切りしばいた。鋭い打球が左翼席で弾む。全盛期と変わらぬ弾道に、ベンチではナインと抱き合って喜び を爆発させた。

 プロ20年で日米6球団目となる流浪の長距離砲。経験に基づく勝負勘はしっかりと発揮された。雨の中、最初は両手袋をはめて打席へ。そして4球目。初球から続いた直球を右方向へファウルすると右手袋を外した。「感覚がおかしかった。素手の方が振れるかなと」。ここまで378本を積み上げてきた経験が、楽天時代の昨年8月27日の西武戦(西武ドーム)以来、295日ぶりの一発に結びついた。

 昨年10月に、その楽天から戦力外通告。浪人のまま年を越した。兵庫県西宮市内のバッティングセンターなどで黙々と汗を流し、5月23日に横浜と契約。不安だらけ。どんなことでもいい。バットは今までと同じ920グラムでも、グリップ部分をわずかに削り、確実に力を伝えヘッドを振り抜けるよう工夫を加えた。8日の楽天戦(Kスタ宮城)で初出場も、チームに溶け込めるのかも気になった。だが心配無用だった。16日の横浜スタジアム。何度も左翼席に白球を運んだ特打が終わると、周囲から拍手が起こった。受け入れてくれている。そう強く実感した。

 試合後、バットを手に愛車に乗り込んだ中村。チームに4年ぶりの交流戦最下位脱出と7勝目をもたらした男は言った。「家に帰ってバットを振ります」。今年は何かが違う。今年のハマにはノリがいる。

 ≪日本記録タイ5球団でアーチ≫中村(横)が代打で移籍後初ホーマー。通算本塁打は379本目になるが、代打本塁打は07年10月6日ヤクルト戦で満塁弾を放って以来3本目だ。これで在籍した5球団で全て本塁打をマーク。在籍5球団で本塁打したのは87年加藤英(南海)以来24年ぶり6人目の最多タイ記録になる。この日は7回同点2ラン。中村が殊勲本塁打を放つと中日時代の08年10月4日巨人戦(9回勝ち越し3ラン)からチームは9連勝と勝利に貢献している。

 ▼横浜・尾花監督 中村?もちろん一発を期待していたよ。控えに本塁打を打てる打者がいるのは心強い。ここまで結果は出てなかったけど内容は良かった。

 ▼横浜・スレッジ(8回に右中間へ決勝11号2ラン)勝てて良かった。フェンスに当たると思ったけどね。(本塁打を)狙ってはいなかったけど、しっかりスイングできた。

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